チームワーク、知力、体力を駆使して、全力でごみを拾う。そんな新スポーツ「スポGOMI」を知っていますか? ユニクロは4月16日、「スポGOMI」と世界水泳選手権2023福岡大会のコラボイベント「スポGOMI×UNIQLO×世界水泳福岡」を福岡市内で開催。競泳男子の金メダリストでユニクロドリームキャプテンでもある萩野公介さんが、ダイバー、一般の参加者らと奮闘しました。<写真提供:「UNIQLO世界水泳プロジェクト」PR事務局>
ごみ拾いはスポーツだ! 頭と体を使って競い合う
会場は福岡市早良区のシーサイドももち海浜公園。今夏の世界水泳福岡でオープンウオーター、ハイダイビングが実施される場所です。「世界の選手が集まる舞台をきれいにしよう」と福岡市を拠点に活動するダイバー4人、一般参加の79人が萩野さんとともに新スポーツ「スポGOMI」に挑みました。
「スポGOMI」はチームのメンバーと一緒に制限時間内にごみを拾い、その量と質でポイントを競い合うスポーツです。たばこの吸い殻やペットボトルなどは高ポイント。それは海洋汚染への影響が大きいからです。作戦を立て、頭と体を使ってより多くのごみを集めて高ポイントを狙います。
「ごみ拾いはスポーツだ!」の掛け声で45分間の競技がスタート。小学生2人とチームを組んだ萩野さんは、ビーチに向かい、ごみを集め始めます。子どもたちの「萩野さん、力持ちでしょ? あれ取って!」という声が飛べば、石に挟まったごみを懸命に取ります。制限時間ぎりぎりまで頑張った萩野さんに、チームメートは「萩野さんは体力があるからたくさん拾ってくれて感謝しています」と話していました。
なんと自転車が! ダイバーの皆さんと協力して海底のごみを回収
今回は特別にA~Dの4グループに分かれ、ダイバーが潜って回収した海底ごみをポイントに加える“団体戦”も行われました。萩野さんはごみの引き揚げにも挑戦!
上がってきたのは、なんと自転車や漁網。「いったいどこからももち浜にたどり着いたんだ?」「きれいな海の底にこんなごみが眠っていたとは」と萩野さんも参加者も想像を上回る大型ごみに、驚くばかり。
集まったごみの総重量は157.26kg。1位のチームが集めたのは3.9㎏と、重量としては2位チームより少なかったのですが、ごみの質で上回り見事優勝に輝きました。「世界水泳に参加する選手に福岡はきれいな街だと思ってもらいたい」「楽しかった」「また参加したい」など、参加者からは前向きな言葉が聞かれました。
はぎれや海の漂流物で世界に一つのアートを作ろう
ごみ拾いの後はワークショップが行われました。講師は福岡県出身のアーティスト、しばたみなみさん。はぎれや海の漂流物を使った廃品アートを手がけています。
萩野さんもオリジナルアートに挑戦しました。出来上がった作品を手に「好きな紫色を使いました。海外のパッケージなどで異国の文化を入れて、さらに日本の文化も残しました」と説明。「作るのに集中しすぎて無言になってしまった」と苦笑いしていた姿も印象的でした。
参加者が制作した作品は一度回収し、しばたみなみさんが一つの作品として完成させ、世界水泳福岡大会の会場に展示される予定です。