子育てするには少し狭いと感じる賃貸。長男が産まれてから頭を悩ませたのが、狭いお風呂での入浴でした。試行錯誤のうえ思いついた洗い方で快適に過ごせていたある日、息子をお風呂に落としてしまったのです! 注意喚起をふくめて、ヒヤヒヤエピソードをお話します。
狭い賃貸での入浴に試行錯誤
長男が産まれると、ベビーベットやバウンサー、おもちゃや洋服などのベビー用品が増えました。大型のベビー用品は場所をとりますが、2LDKは2部屋あるし、リビングも広いです。
2部屋のうち1部屋を収納部屋にしていたので、賃貸での子育てに不便は感じていませんでした。しかし、賃貸の浴室は狭く、お風呂の時間が大変だったのです。
生後1カ月までは、台所のシンクにベビーバスを置き、台所で入浴をさせていました。首の座らない赤ちゃんを入浴させるのは緊張するし、息子の頭を支えながら体を洗うので、手がつりそうになります。それでも、入浴中の息子の表情がかわいくてたまりませんでした。
生後2カ月からは、浴槽で大人と一緒に入浴をしようと試みたものの。まだ、首の座らない息子をひとりで入浴させるのは難しく、一緒に湯船につかることは断念しました。
次に考えたのは、浴室の床にベビーバスと弾力があり柔らかい、ゴムのような素材の小さいバスマットを置き、息子だけ入浴させる方法でした。しかし、実際にやってみると、自分の座るスペースがほんのわずかになってしまい洗いづらかったです。
床に置いたバスマットの上でシャワーをかけながらの入浴も考えましたが、「シャワーだけでは寒そうだな」と、どの方法もしっくりきませんでした。
夫が帰宅してから入浴してもいいのですが、長男の睡眠リズム的に、16時頃に入浴するのがちょうどよかったのです。
そして、試行錯誤の上に思いついたのが、お風呂のふたの上で体を洗うことでした。
ふたがズレて息子がお風呂にドボン!
首が座るまでは、息子だけ先に入浴をさせることにしました。ベビーバスを浴室の床に置き、息子の体を温めてから、ふた上にしいたバスマットの上で体を洗うと、頭を支えなくていいので、腕が痛くなりません。
また、産後に股関節が痛かった私にとって、立ったまま息子の体を洗えるのは楽でした。洗いやすく、「いい方法を見つけた!」と思っていたのですが…。
ある日、いつものように息子を入浴させていると、お風呂のふたがズレてしまい、息子が頭からズルズルと浴槽に滑っていってしまいました。
慌てて息子をつかもうとしても、私の手と息子の体に泡がついているため滑ってうまくつかめません。
そのまま息子は浴槽にドボン! 急いで抱き上げましたが、私は頭が真っ白になりパニック状態。ほんの2秒ほどの出来事でしたが、足がガクガクとして震えが止まりませんでした。人の足とは、漫画のようにガクガクと震えるものなのだと初めて経験しました。
幸いにも、抱き上げた瞬間に息子はギャン泣き。
「よかった! 泣いてる!」と安堵したものの、心臓は今にも飛び出しそうなくらいドキドキしていました。泣き叫ぶ息子に
「ごめんね、ごめんね」と何度も謝りました。
その後5分ほどで泣きやみ、おっぱいをたくさん飲んでくれたので安心したのですが、
「耳に水が入ったよね?」「水を飲んじゃったかも」と不安が込み上げてきて…。かかりつけの小児科に電話をし、息子の様子を説明しました。先生の、
「ミルクを飲めているなら、様子を見て大丈夫」という言葉に心底安心しました。
子育て中の危機管理の大切さ
浴槽にお湯を張っていたことで、落ちた時に頭などをぶつけることなく大事には至りませんでしたが、今回の件で自分の危機管理の甘さに猛反省しました。
その後は夫と相談し、夫が帰宅してから息子の入浴をするようにしました。子育ては、目に見えて危険な部分だけではなく、予期せぬ事態も起こるのだと、身をもって体験した出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/pitamaru)