小学校のクラスメイトに、休日たまたま会った時の喜びとワクワク感、みなさんもあったのではないでしょうか。特に女の子の場合は、普段よりも服装の雰囲気が華やかで、ますますかわいい一面が見られる事も。わが家の息子は、入学後初めて休日にクラスメイト遭遇し、嬉しさのあまり思いもよらぬ事をしでかしてしまうのでした…。
休日、クラスメイトの女子に遭遇
息子が小学校に入学して、1カ月ほど経った頃のことです。少人数だった幼稚園と比べ、一気に友達が増え、息子は毎日嬉しくて仕方がない様子でした。
とある週末。私と息子は、一緒に買い物や図書館を楽しみました。17時頃になり、家の近所の公園に寄ってみようかという話になりました。
その公園は、息子が赤ちゃんの頃から頻繁に通っている場所。でも夕方になると子どもが少なくなってくるので、17時頃に立ち寄ることは今までありませんでした。その日は爽やかな夕暮れ時。まだ何人かの女の子がいるようで、華やかな笑い声が聞こえています。
近づいていくと
「あっ! 〇〇くん(息子)! 一緒に遊ぼ~!」
何と女の子たちは、全員息子のクラスメートだったのでした。服装もシンプルな普段着とは違い、ちょっとおめかししているようです。「学校の外で偶然に友達に会う」という初めての経験に息子は大喜び! ダッシュで駆け寄り、遊びの輪に加わるのでした。
母は異変に気が付いてしまった…
小学生にもなれば、ぴったりと子どもの横で張り付く必要もなく、ある程度目配りだけしておけば自分達で遊べるようになってきます。私も息子を視界の隅に入れつつも、クラスメイトのお母さま達とのおしゃべりに花を咲かせていました。
「おかあさーん! お茶ちょうだい!」
鬼ごっこをしていたらしく、汗だくの大興奮で戻ってきた息子。
しかし、「むむむ…」何か匂うではありませんか。
焦げ臭いのとも、食べ物をこぼしたのとも違う、独特のモワっとしたあの感じ…。匂いの元を追っていくと、息子のズボンが一部びしょぬれに。
まさか、小学生なのにおもらしをしていたのです…。
あわてて帰宅することに
私は、息子のおもらしが皆にバレる前においとましてしまおうと思い
「そうだ! 宅配便が来ることになってたんだ。じゃあまた来週学校でね~。さようなら~♪」と一言。
不自然な流れでしたが、
「えっもう?」と、キョトンとする息子を脇に抱えるようにして帰路につきました。
優しいクラスメイト達と、優しそうなお母さま達は気づいているのか否か…
「会えて嬉しかったよ! ありがとう~」私たち親子が公園から出るまで、手を振り続けてくれるのでした。
理由は「嬉しかったから」 どれだけ嬉しかったんだ!
強烈な匂いだったので、恐らくバレていたと思います。恥ずかしさで穴があれば入りたい気持ちの私でした。
家に帰って、息子のパンツとズボンを着換えさせ、
「どうしてもらしてしまったの?」と冷静になって聞いてみました。すると
「だって女の子たちに会えて嬉しかったからだよ」悪びれもなく白状する息子。へなへなと力が抜ける私。
これではまるで、子犬のウレションではありませんか!
そんな息子も今では小学2年生になりました。さすがにウレションをすることはもうありませんが、今でも休日に友人とばったり会うと嬉しそうに駆け寄っていきます。その様子がまるで子犬のようで、「まだまだかわいいものだな」と思わず目を細める私なのであります。
(ファンファン福岡公式ライター / きまこ)