小学校2年生の娘が、いま夢中になっているバスケットボール。試合中は、素早い動きの中でチームメートとのコミュニケーションが大事なのですが、なかなか難しいようです。 そこで娘が考えた秘策が、なんともかわいくてほっこりするものでした。
小学校1年生の終わりから、姉の影響でバスケを始めた末娘。毎日練習に励み、今ではすっかりバスケに夢中です。 週に4日ある普段の練習はコーチにお任せしているのですが、練習の見学は自由です。そこで、ちょっと早めにお迎えに行って、練習を見ていた日のことです。 その日、娘は学年が1つ上の3年生の子とペアを組み、2対2の練習をしていました。どこでパスをもらうのか、どっちがシュートを打つのか、ディフェンスに止められた時にはどう動くのか。バスケットボールではチームメートとの意思疎通がとても大事です。相手に合わせてパスをしないと、ちゃんと受け取ることができずに、ボールを取られてしまいます。 娘たちペアも頑張ってはいるのですが、相手は4年生ペア。技術が未熟な2人は、なかなかうまくシュートまでつなげることができません。見ている方は「もっとこう動けばいいのに!」ともどかしいのですが、何回やっても上級生ペアに止められてしまうのでした。 そこで2人は休憩時間に、ああでもない、こうでもないと身ぶり手ぶりを加えて作戦会議を始めました。何を話しているのか気になって耳を澄ますと…。
「私がニコって笑ったらパスしてね。ぶーって口をとがらせてる時はパスはなし」 「じゃあ、べーってベロを出したら、私がシュートするってサインね」 「ウインクしたら、反対側に走るっていうのは? そうしたらパスが通るんじゃない?」 「それいいね~」 試合中に、いろんな表情をしてサインを送りあっている2人を想像したら、なんともほほえましくて、かわいくて。思わず笑ってしまいました。 高学年になると、言葉や番号でサインを出すのですが、低学年の子どもたちが一生懸命考えた顔サイン。結構いいアイデアかも?! 問題の顔サインは、最初はなかなかうまくいきませんでしたが、少しずつ2人のリズムが合ってきて、シュートが成功することもありました! ウインクは2人ともあまり上手にできなかったので、すぐに不採用となってしまいましたが…。 末娘は家に帰ってからも、「頭に手を載せたら、上にパス」「耳を手でふさいだら、バウンドパス」など、新しいサインを真剣に考えていました。 そんな娘の様子を見ながら、今はまだまだ幼いペアですが、高学年になる3年後には、きっとチームを引っ張る名コンビになっているんだろうな~と思いをはせるのでした。頑張れ! 子どもたち!! (ファンファン福岡一般ライター)
試合の大事なチャンスに巡ってくる息子の打席にハラハラドキドキ!