私は8月末に第一子を出産予定の30代女性です。私の住むマンションは、保育園の目の前。毎日朝と夕方には、子どもたちの元気な声や、お父さん・お母さんが子どもを叱り、泣いてしまう声などが聞こえてきます。最近出会ったほっこりしたエピソード、そして私が感じたことをご紹介します。
保育園で野菜販売イベントが行われることに
ある日、近所のポスターを見て、保育園と農業組合が連携し、地域で穫れた野菜を保育園で販売するイベントがあることを知りました。しかも、子ども達自身が野菜を売ってくれるようです。「どういったイベントなのだろう」と私は興味を持ちました。
そしてイベント当日。私が家で在宅勤務をしていると
「いらっしゃいませ~」
「しんせんなお野菜はいかがですか~」
「おいしいですよ~」という元気いっぱいの声が聞こえてきました。
子どもたちの声から一生懸命さが伝わり、私も近所に住む身として少しでも力になりたいと、居ても立っても居られず、業務を一度中断し、保育園へ向かうことにしました。
商売上手な子ども達!
到着すると、子どもたちが保育園の前でお客さんをお出迎え。中に入ると、子ども自らがお客さんにカゴを渡し、おすすめの野菜を紹介していました。
おすすめといっても、“お買い得”や“旬の野菜”ということではなく、
「にんじんはね、カレーに入れて食べるとおいしいよ!」と、自分の言葉で好きな野菜を紹介してくれるのです。
知らない人と話すことに少し緊張していたり、照れくさそうにしていたりしつつも、「野菜を売る」という役目を一生懸命果たしている姿。その可愛さのあまり、いつの間にか、私のカゴの中には全種類の野菜が入っていました。
なんとも商売上手な子どもたちですよね! 帰宅後、私は心がほっこり、あたたまった気持ちで業務を再開したのでした。
歌の練習にほっこり
また、別の日には、某アニメのテーマソングを元気いっぱい歌う声が聞こえてきました。何かのイベントに向けての歌の練習なのでしょうか。節々でピアノと歌が止まり、何度も同じパートを練習しています。
その後も数日間、歌の練習は続きます。気が付けば、私もまるでリモートで練習に参加するかのように、子どもたちと一緒にその歌を歌うようになっていました。
小さい時に、私もよく歌っていた曲なので、自然と歌詞が口から出てきたのには自分自身でもびっくり! 結果、その数日間は、ノリノリで在宅勤務を行うことができたのでした。
ほっこりする体験で私が感じたこと
今回の体験を通して、私は
・保育園の行事に地域の人を巻き込むことで、大人も子どもと触れ合える良い機会となること
・その結果「社会が一体となって、子どもたちを育てていく」という意識に繋がること
を強く感じました。
近頃、とても悲しいことですが、保育園や幼稚園の子どもの声がうるさいという苦情が発生し、近所トラブルになったニュースを耳にします。
「社会全体で子どもを育てる」という意識が今よりもっと定着することで、トラブルがなくなり、「元気いっぱいの子どもたちの声で元気をもらえる」というポジティブなサイクルが広がることを願ってやみません。
(ファンファン福岡公式ライター / Jasmine lily)