柳橋市場(福岡市中央区)で1960年に創業し、練り物を製造販売する「やまくま蒲鉾(かまぼこ)」。「ちぎり天」が人気らしいという情報を仕入れ、編集部スタッフがお店へ行ってきました♪ ※価格は全て税込み
好きな種類を好きな分だけ。うれしい量り売り
一般の人をはじめ、プロの料理人などが食材を求めて訪れる“博多の台所”、柳橋市場。仕入れたばかりの魚を味わえる飲食店などもあり、観光客にも人気のスポットです。
やまくま蒲鉾は1960年に創業。3代目で現社長の深町剛弘さんや妻の真弓さんらが、かまぼこ、ちくわ、天ぷらなどの練り物を手作りしています。
通常、朝の8時半ごろから天ぷらを揚げ始め、その日の分を全て揚げ終わってから販売するスタイル。「11時過ぎくらいだったらお待たせせずに済むと思います」と深町社長は話します。
今回のお目当て「ちぎり天」を見つけました。木箱に並べてある一口サイズの天ぷらで、味の違う10~12種類があり、量り売りをしています。どの味も100g 120円と良心価格。好きな種類を欲しい分だけ買えるのがうれしいですね。
この日並んでいたのは「なんこつ」「チーズ」「えだ豆」「たこ焼」など11種類。せっかくなので全種類を食べてみようと思い、各種類1個ずつ、計11個を袋に詰めてもらいました。すると重さは150g。価格はわずか180円! 100円玉2枚で全種類を食べ比べることができました。
素材の味を引き立てる「すり身」をベースに
「ちぎり天」の味わいや食感などは種類によって違いますが、ベースとなるすり身は同じ。スケトウダラとエソを主体に、仕込みを担当する深町社長が「食材の味を生かせるすり身を作ろう」と工夫を重ねた自信作です。そのすり身を、具材に合わせて味付けや揚げ具合を変えて個性を出しています。
例えば「なんこつ」は、むっちりした食感の中に小さく刻んだ鶏の軟骨のコリコリした食感がアクセント。スティック状の「ベーコン」は黒こしょうがピリッと利いて刺激的です。「チーズ」はふんわりやわらかな口当たりで子どもにも人気とか。細切りのゴボウを包んだ「ごぼう」はシャキシャキした歯応えが印象的でした。
食べ始めると箸が止まらず、あっという間に平らげてしまい「ビールのおつまみにぴったり」と感じました。真弓さんによると「お弁当のおかずに」「女子会に」「子どものおやつに」など、いろいろな場面で愛されているそうです。「フライパンやオーブントースターで温めてちょっと焦げ目をつけると香ばしくなりますよ」とも教えてくれました。
店頭には、パック詰めのちぎり天も並んでいます。なんと100円です。お気に入りの味を買っていく人が多いそうですが、「ミックス」はいろいろな味を食べたい人にお薦めです。
やまくま蒲鉾
住所 福岡市中央区春吉1-1-6
電話 092-751-6747