私は2人の息子と夫の4人暮らし。隣には義両親が住んでいます。義両親と私の両親は、互いにお中元は贈らないと決めていたのですが、ある夏、義父が思い付きで両親に蕎麦を贈ったのです。さらに義父からはモヤモヤする一言が…。そんな時、頼りになる義姉の一言に救われた体験です。
義父が贈ったのは、気まぐれなお中元
お中元やお歳暮は贈らないと決めていた両家。しかし長男が5歳、次男が2歳の夏。母から
「お蕎麦が届いたんだけど…」と連絡がきました。義父からの贈り物でした。
なぜ急に蕎麦を送ったのか、私も聞いていなかったことなのでびっくり。「お中元」と書いてはないようでしたが、もらったら返さないわけにはいかないので、母はお酒を用意したとのことでした。私の実家は車で片道1時間程で、よく泊りがけで遊びに行っていたので、受け取りに行くことへしました。
義父の言葉にモヤモヤ
母からお酒を預かり、そのまま義実家へ持っていくことに。義父に渡すと、ニコニコしながら
「お礼なんていいのに。いつも“うちの孫”がお世話になってるからね!」と言うのです 。義父に悪気はないのは分かっていたのですが、「うちの孫」という言葉が引っ掛かりました。まるで息子が「義実家だけの孫」と言われているように感じてしまったのです。
義父は温厚で、私にも本当によくしてくれ、雪かきを手伝ってくれたり、車で送迎してくれたりとお世話になっています。
義父に対して文句を言うつもりはなかったのですが、この後、母がお礼の電話をする予定になっています。その時に義父が
「うちの孫が…」なんて言えば、母が嫌な思いをするのでは、と心配になりました。
母にとっても、息子たちは孫であり、かわいがったりお世話をしたりするのは当たり前だと思っている様子。「義実家だけの孫」ではないのにな… という思いが消えませんでした。
義姉の一言にスッキリ!
ちょうどその時、義姉が遊びに来ていました。義姉は私より8つ年上で、いつも親身に話を聞いてくれます。
私が義両親に言えないことを、代わりに言ってくれることもあり、頼りになる存在です。3人の子どもがいるので、子育てについてのアドバイスもよくしてくれます。
私たちのやり取りを見ていた義姉が、義父に向かって
「お父さんさぁ、うちの子どもの面倒見たり遊んだりするの大変?」と切り出しました。
「そんなことないよ。孫だもの!」と当たり前のような表情で返す義父 。義父は何でそんなことを聞くのか… と思っているようでした。
「じゃあさ、うちの旦那のお父さんが『うちの孫がいつもすいません。面倒見てもらってありがとうございます』みたいに言ってきたらどう?」と続けて言う義姉。そこで義父ははっとしたようでした。
義姉はさらに続けます。
「〇〇(私)さんのお母さんにとっても△△(息子)くんたちは孫なの! だからそんな『うちの孫』っていう言い方は違うんじゃない?」
義父の反応は?
まさに、私が言いたかったことを全部代弁してくれた義姉! 義父は申し訳なさそうに
「〇〇(私)さん、ごめんねぇ。お蕎麦は食べてもらいたかっただけだから、本当にお礼は気にしなくていいと思ったんだよ」と言いました。
義父が悪い人ではないと知っているのに、モヤモヤしてしまった自分も嫌だな、と感じていた私。義姉と義父の言葉に救われた気がしました。
その後、母と義父の電話も、お互い気持ちよく終わったようで一安心しました。
昔は結婚をすると「男性の家に入る」というイメージが強かったと思いますが、今の時代にその考え方は合わないのではないかと思います。
今後も、義実家とは考え方が合わないこともあるかもしれません。でも助かっている部分も多いので、義実家とはこれからもうまくやっていきたいなと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / ちこた)