優しい義両親との同居生活を始めて2年目のことでした。順調だと思っていた同居生活も、妊娠をきっかけに陰りが見え始めます。つわりで体調が悪い私に、義母から繰り返された意地悪な言葉とは。
同居前は良い人だった義母
結婚して数年間は、夫婦2人でアパート暮らしをしていた私達。同居前は、いつもニコニコ笑顔で人当たりのよい義両親だと思っていたので、同居生活もスムーズにスタートしました。
しかし義両親との同居生活も2年目を迎えた頃、ニコニコ笑顔の裏に隠された義母の本性を知ることにあるのです。
義母の本性を知ったきっかけ、それは義両親も待望の赤ちゃんの妊娠でした。
妊娠が分かってすぐにつわりが始まり、気持ち悪くて思うように動けない日々が始まりました。同居のため体調不良を隠すこともできないので、すぐに妊娠の報告をしました。
孫の誕生を楽しみにしていた義両親はとても喜んでくれて、最初は私の体調を心配した様子で「大丈夫?」と声をかけてくれていたのですが…。
義母が繰り返す嫌味
私は吐きづわりではなく、食べつわりのタイプでした。吐くことはあまりなかったのですが、気持ち悪さが続き、リビングのソファで横になって休む日が続きます。
そんなある日、わざわざ夫がいない時を見計らって義母が話しかけてきたのです。
「旦那さんが優しいと、つわりが重くなるらしいよ」と言う義母。
いつもの優しい表情とは違い、明らかに不快な気持ちを私にぶつけてきているような様子に、私は一瞬 「え、どういう意味?」と真意がわからずに戸惑いました。
どうやら夫、つまり義母にとっての“息子”が私に優しくしているのを見て嫉妬していたのです。
夫は私がつわりで辛いと
「寝てていいよ~! 何もしなくていいからね」と家事全般をこなしてくれていました。
義母自身は若い頃つわりで辛いときも仕事に通い、家事もすべて自分でやっていたそうなので、妊娠当初の自分と私の姿を比較して待遇の違いに妬んでいるようでした。
そこからは何度も同じセリフを言われ、「息子に甘えるな」と繰り返し意地悪を言われるようになったのです。
義母から見ると、吐いてもいないのに、つわりを理由にしてダラダラしている嫁に見えたのかもしれません。でも「私に何度も嫌味を言ったところで、つわりが軽くなるわけでないのに…」と悲しくなりました。
つわりは病気ではない、と昔から言われているようですが、実際につわりを体験すると本当に自分の力ではどうすることもできない気持ち悪さとの戦いで辛いですよね。
私が身につけた力とは?!
同居当初は、義両親と良好な関係を築いていた私ですが、妊娠をきっかけに義母の本性を知りました。
つわりが終わるまでの約1カ月間、執拗に繰り返された義母の意地悪な発言。「妊娠中の恨みは一生もの!」と私の心の中に蓄積されていったのでした。
そして、夫(息子)には嫌なところを見られたくなかったのでしょう。夫がいる前では、私に優しく振舞う義母の姿を見て、裏表があることを知ってしまった私は、うわべの優しさに騙されないように気を付けようと心に決めたのでした。
その後、孫が生まれてからも相変わらず私にだけ
「妊娠したら顔がまん丸ね」
「やっぱり腹は借り物よね~」など問題発言を連発する裏表のある義母ですが、そのおかげで私は嫌味をスルーする力を身につけることができ、母として逞しくなってきました。
また、夫に義母から嫌味を言われる話をしたところ
「うちの親、昔から外でだけいい顔してそういうところあるんだよ、本当にごめんね!」と言ってくれました。
義母は隠しているつもりかもしれませんが、息子からも見透かされていたのです。夫が私の味方になってくれている内は、同居生活も継続できそうです。義両親との関係は誰しも悩ましいところではあると思いますが、嫌味を真に受けて悲しむよりも、受け流してそれなりの距離感を取ることが大切ですね。
(ファンファン福岡公式ライター / ibuki)