娘が3歳のときのクリスマス。わくわくしながら待ち望んでいたクリスマスパーティーにて、悲劇が起こりました。その原因は夫。クリスマスパーティー当日は、夫に料理の準備をお願いしたのですが、そのことを激しく後悔しました。
クリスマス当日夫からの提案
クリスマス当日は娘が少し遠くの遊園地のイベントに行きたいというので、出かけることに。夫は前日が飲み会で帰りが遅い予定だったので、当日は起きられないだろうと思い、遊園地には私と娘だけで行くことにしました。
しかし、娘からは
「遊園地から帰ったらクリスマスパーティーね!」とパーティーのリクエストも。帰宅してからとなると、食事などを用意する時間が十分にとれません。娘は遊園地もクリスマスパーティーも、どちらもゆずれないようでした。
娘はアレルギーがあり、デリバリーなどはほぼ食べられません。そのため、家でパーティーとなると私が食事を用意することが常でした。前日に食事の用意をほとんど済ませて出ようかな… と考えていたそのときです。
夫が
「俺が作っておくよ」とうれしい提案をしてくれました。夫は普段は料理をしないものの、一人暮らしの経験があり腕はそこそこ。そんな夫からの提案に
「ほんと?! じゃあ、お任せしていい?」と聞くと、
「アレルギー対応のケーキも買っておくよ。ただし、当日の朝は遅くまで寝させてもらうけど」と言いました。
私は夫の案に乗り、当日は娘と遊園地を楽しむことに。娘も普段食べられないパパの料理を食べられると知り、
「楽しみすぎる!」とウキウキでした。
楽しんだ遊園地
お出かけ当日の朝、私と娘は寝ている夫を起こさないように出かけました。娘と私は遊園地のクリスマスイベントを大いに楽しみ、スタンプラリーやパレード、乗り物を満喫。娘は帰りの車の中で爆睡するも、家に着く数分前に起き
「おうち着いた? パパのごはんできてる?!」と興奮気味に叫んでいました。
そんな娘の様子を微笑ましく思いながら、
「あともう少しだよ~楽しみだね!」と、2人とも楽しみな気持ちが膨らんでいました。しかし、到着して外から家を見るとリビングやキッチンが真っ暗。「あれ?」と思って、家に入ると夫の気配がありません。
家に帰ってみると…
「ただいま~」と言っても返事がなく、キッチンを覗いてみると料理らしきものがありません。一抹の不安を抱えながら娘と寝室へ行くと、そこには布団にくるまった夫の寝息が。
「どうしたの? 具合悪いの?」と声をかけると、少しもぞもぞした後
「… ん? あれ? え、今何時?!」と慌てた声で夫が起き上がりました。その様子ですべてを察した私。
「… もしかして、ずっと寝てた?」と聞くと、
「わ、わ、ごめん! え、どうしよう!!」と、夫は寝ぼけた頭で大混乱。
今から材料を買いに行く時間はないし、パーティー料理を作る時間もありません。私は娘に
「ごめん、今日お料理できてなかったみたい… 他の日にパーティーしよう。今日はママが何か作るから」と言いました。
娘はみるみる悲しい顔になっていき
「やだー!! なんでー!!」と大号泣。夫は
「ご、ごめん…」と言いながらオロオロ。私は頭を抱えながら泣く娘をなだめるしかできませんでした。
寝過ごした夫
夫は深夜に帰ってきて就寝し、そこから一度も起きることなく、私たちが帰宅した17時まで寝ていたとのこと。
料理がないと分かり、私はすぐにあるものでごはんをつくりましたが、家に十分な材料もなく、レトルトソースのパスタと冷凍のポテト、冷凍のからあげを出しただけ。満足にクリスマス感も出せず、せめてものお詫びにと近所のコンビニで娘の好きなスイーツを急いで購入しました。
あんなにウキウキしていたのに、最後に娘はずっと不機嫌顔。夫は終始うつむいて
「ごめん…」と何度もつぶやき、私は責任感の無い夫への怒りが消えず、沈んだ空気の夕食となってしまいました。しくしくと悲しみながら眠りに落ちた娘の顔が、今でも忘れられません。
もちろん後日クリスマスパーティーは仕切り直し、夫はここぞとばかりに料理や飾り付けに力を入れ、娘も納得のクリスマスパーティーを開催できました。結果娘が楽しめたのはよかったですが、夫にはもう少し娘に対する責任感を持ってもらいたいと思った体験談です。
(ファンファン福岡公式ライター/K)