幼稚園や保育園入園前の準備は、不安がつきものです。とりわけ、子どもが3月生まれの場合は4月生まれのお友達よりも約1年の差があり、入園前からハンデに感じることも少なくありません。3月生まれの子どもを持つ私の実体験を交えて、入園準備のコツをご紹介します。
(1)自分の名前が読めなくてもマークで対応
私が入園準備をする際に最初に戸惑ったことは、持ち物への名前の記入でした。私の子どもが入園する幼稚園から配られた「入園準備について」のプリントには、持ち物すべてに名前を書いておいてくださいと書かれていました。
子どもがたくさん集まるなかで、それぞれの子どもの持ち物を区別させられるように、持ち物に名前を書くことは至極当たり前のことですが、3月生まれのわが子は、まだ自分の名前を読むことができませんでした。
名前を書いておいても、子ども自身が自分の名前が読めなければ、ほかのお友達のものを間違って使ってトラブルになったり、自分の持ち物が探し出せずに困ってしまったりするのでは? と不安になりました。
そこで、名前と一緒に子どものマークを付けることにしました。子どもが好きなマークを名前の上に記入しておけば、マークを探せば自分の持ち物が見つけ出せると思ったからです。
子どもにどんなマークがいいか尋ねると、「非常口のマークがいい」と言いました。決して可愛らしいイメージのあるマークではなかったのですが、子どもは「自分が選んだマーク」が付いていることが気に入ったようで、とても喜んでいました。
実際に入園したお友達のなかに、同じように名前の上にマークを付けているお子さんがいましたが、非常口のマークはほかのお友達とかぶることがなく、子ども同士が持ち物を間違うこともなく、マーク選びは非常口のマークで正解だったような気がします。
靴の左右が分からなくても大丈夫!
子どもが通っていた幼稚園では、朝登園した子どもが最初にすることは、下靴から上靴への履き替えでした。子どもが通っていた幼稚園には体育館があり、体育館を使用するときも、専用のシューズへ履き替えなくてはなりません。3月生まれのわが子は、まだ靴の左右の区別が正確ではありませんでした。
そこで、靴の左右が自分1人でもわかるように、靴の内側の底面に★を描くことにしました。絵合わせになるように、右足の靴は底の左側に、左足の靴は底の右側に★を描き、子どもには
「お星さまがくっつくように履くんだよ」と教えました。★の絵合わせは大成功! 家で何度か練習しましたが、1回目から失敗なく履けていました。
マークで靴の左右を区別するようになると、マークがなければ左右が分からなくなるかも? という不安もありましたが、問題なし。年中さんになるころには、マークがなくても左右を間違うことなく履けるようになっていました!
指先が不器用でも大丈夫!
指先の不器用さも、入園前の不安のひとつでした。3月生まれのわが子は、洋服のボタン1つ留めるのにとても時間がかかってしまうのに、4月生まれのお友達がすでにハサミを使いこなしているのを見て、私のほうが焦ってしまうことも。
わが子は、毎日使う幼稚園バッグの小さなファスナーが上手に掴めないことがありました。ファスナーの先に紐を結んでつかみやすさをアップすることで、動作が格段にスムーズに。
指先が不器用な子どもでも、どんなときの何の動作に手間取っているかをチェックし、少し手助けになるような工夫をしておくと、3月生まれでも困ることはあまりありませんでした。「自分でもできる」という経験を重ねることで子どもは自信がつくようで、苦手なものへも意欲的に取り組むようになったと感じます。
入園前は、子どもが幼稚園生活で困ったらどうしようと不安に思うことが多くありましたが、親のサポートが必要なのは最初だけで、その後は子どもが自ら成長していってくれました。同じように3月生まれのお子さんを持つ親御さんは、不安が多いかもしれませんが、お子様の可能性を信じて乗り切ってくださいね!
(ファンファン福岡公式ライター/猫にコバヤシ)