小学校を私立受験する場合の費用は?受験に必要な準備もチェック!

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

間もなく新年度!受験が終了した家庭もあれば、これから子どもが受験を迎えるという家庭もあります。未就学児の保護者のなかにも、「小学校受験に向けて情報収集がしたい」「小学校を私立受験をする場合、費用はどれくらいかかるの?」と、疑問を抱いている人はいるのではないでしょうか。

今回は、小学校受験にかかる費用を解説します。私立受験のメリットやデメリット、いつから始めればよいのかなどの情報もまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

目次

【小学校の私立受験】受験にかかる費用は大きく3つ

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私立小学校を受験する場合に、多くの人が気になることの1つが費用でしょう。試験を受けるための費用はもちろん、受験準備や合格後など、必要な費用はさまざまです。

受験準備の費用

小学校受験をする場合は、受験に向けた準備が必要です。特に、有名な私立小学校を目指すなら、受験に特化した幼児教室に通うのは避けられないでしょう。

幼児教室では月々の月謝に加え、教材費や模擬テストなどの費用もあります。月謝は1ヶ月2~3万円が相場なので、月謝だけでも年間24~36万円程度。テキスト代、模擬テスト代などの数万円を含むと、受験準備だけでも1年で40万円以上かかります。受験準備を2年する場合は、100万円近くになります。

小学校受験の費用

1校あたりの受験料の平均は、2~3万円です。私立小学校を受験する場合は、2校、3校と複数の学校を受験することも多いので、合計で8万円前後になります。

さらに、受験会場までの交通費や、面接用に子どもと保護者の服や靴、バッグなどを購入する費用もかかるので、受験当日だけでも20万円前後の費用が必要です。

入学前の費用

無事合格できると、入学金の振り込みが発生します。入学金の支払いは合格発表から数日以内というケースが多く、期限内に払わないと合格を取り消されてしまいます。私立小学校の入学金の相場は、25~30万円です。

以上、受験準備・受験当日・入学前と、小学校受験には3つの費用がかかります。すべてを合わせると75~150万円ほどで、私立小学校は入学後だけでなく入学前から多くの出費があることがわかるでしょう。

小学校受験の費用の相場は?準備を始める時期や受験にかかる費用を解説(https://crowdloan.jp/guide/educationloan46/

私立小学校受験は入学後の費用も確認を

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私立小学校は受験を迎えるまでにも費用がかかりますし、入学金の支払いも必要です。地域の公立小学校に通わせているわが家からすると、すでに「ここまででも、すごくお金がかかるんだ…」という気持ちですが、もちろん入学後の費用も公立とは大きく異なります。

小学校受験を考える保護者は、入学後にかかる費用についても事前に確認しましょう。

6年間の学費相場

「保険見直し本舗」の2022年12月のコラムによると、私立小学校で1年間にかかる教育費はおよそ90万円です。このほか、給食費約4.7万円、課外活動費も約65万円かかり、年間学習費の総額は、およそ160万円になります。

これが6年間となると、単純計算で卒業までにかかる学費は約960万円。さらに制服代や交通費などを含めると、私立小学校に通うには6年間で1,000万円程度必要ということになります。

公立小学校とどれくらい違う?

前述のコラムでは、国公立でかかる費用についても言及されていました。国公立小学校の1年間の教育費は約6万円。給食費が約4万円、課外活動費が約21万円で、国公立に通った場合の学習費の総額はおよそ32万円で、私立小学校の5分の1程度です。

6年間でかかる学習費は約192万円。体操服やリコーダー、絵の具セットなど追加で購入が必要なものもありますが、卒業までにかかる費用は200万円を少し超える程度でしょう。

国公立の小学校と比べると、私立小学校は入学後にかかる費用も大幅に高いことがわかります。

子どもの学費にはいくらかかる?~幼稚園から、小学校、中学校、高校、大学まで~(https://www.hokepon.com/column/column-life-edu-005/

【小学校の私立受験】受験に向けて必要な準備

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公立か私立か、どの小学校に入れたいかは保護者の考え方によります。「よりよいと思う環境を提供したい」「近くに評判のよい小学校があるから興味がある」という場合は、受験に向けてどのように準備を進めていけばよいのでしょうか。

ここでは、受験準備の3つのステップを紹介します。

小学校受験について知る

小学校受験は、毎年10~11月頃に行われるケースが多いので、受験準備もその1年前、つまり年中の秋から始めるのがおすすめです。その前に済ませておきたいのが「受験について知る」こと。

小学校受験のメリットやデメリット、試験の流れ、必要な受験対策、受験や入学後にかかる費用など、受験を検討する際に生じた疑問は早めに解決しておきましょう。

情報収集・志望校決定

その後、より具体的な情報を収集し、志望校を決定します。学校見学や説明会に足を運び、校内の環境や教員の様子などを実際に見るのもよいでしょう。

過去の試験について調べ、志望校に合格するためにどのような対策が必要なのかを理解することも重要です。また、試験日程がいつ頃かも把握し、本番に向けた受験対策のスケジュールも作成しましょう。

幼児教室は3月頃から

年長から幼児教室に通う場合、幼児教室には3月の春期講習からがおすすめです。4月に入ると、受験する学校別にクラスがわかれることも多いので、余裕を持って通い始めましょう。幼児教室では受験に必要な勉強はもちろん、模試や面接練習も実施します。

学習や面接以外にも、学校によっては絵画や工作を試験項目に取り入れたり、運動テストを行ったりします。トータルで対策できる幼児教室もありますが、学習に特化している教室の場合は、別で体操教室や絵画教室に通う必要もあるので、覚えておきましょう。

【小学校受験】お金はいくらかかる?準備と入学後の費用を解説!(https://kidsline.me/magazine/kyouiku/793
【お受験】小学校受験ってどんなことするの? 準備を始める時期&流れ、知っておきたいポイントを総チェック(https://hugkum.sho.jp/179690

私立小学校受験はメリット・デメリットも知って検討を

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私立小学校を受験する子どもが多い地域もあれば、私立小学校が少ない、近くにないというところもあります。「私立か公立か」を選べる環境の場合、保護者は「どちらがいいのか」と迷うかもしれません。

小学校選びの前には、私立小学校のメリット・デメリットを知っておくことも重要です。

私立小学校受験のメリット

公立小学校は、全国で等しい教育の機会を与えています。一方、私立小学校や国立の小学校では、教育理念の達成に向けた教育、学校が設定したレベルに合ったカリキュラムが導入されているのが特徴です。

私立小学校を受験して狭き門をくぐり抜けることで、公立小学校ではできない学びや体験ができるのは、メリットだといえます。

また、中学や高校、大学に付属する私立小学校の場合、一定の成績を収めていれば内部進学できるケースが多いです。中学や高校、大学といった節目のタイミングで必死に受験勉強をしなくてよいのは、小学校受験に時間をかけた子どもにとってはうれしいのではないでしょうか。

さらに私立小学校は設備がきれいだったり、最新だったりすることも多いのもメリットでしょう。受験に向けた取り組みのなかで、さまざまな知識を身につけたり、努力の方法を知ったりできるのも、小学校受験の魅力です。

私立小学校受験のデメリット

私立小学校を受験する大きなデメリットは、お金も時間もかかる点です。前述の通り、受験前や当日、そして入学後も、私立小学校は公立とは比べものにならないほど費用がかかります。

また、幼児教室などで日々受験対策に取り組み受験を迎える、子ども本人の負担が大きいのも注意したいところです。サポートをしながら、自らも面接に向けた練習や準備をしなければいけない保護者も同様です。

無事に合格できた場合、入学後にも金銭面の負担や送迎、保護者同士の付き合いなど、「大変だ」と感じることはあるでしょう。また、地元の小学校に行かないことから、近所の子どもたちとの交流が薄くなってしまうのも、子どもにとっては寂しいかもしれません。

私立小学校に通うメリット・デメリット13選(https://kodomo-daigaku.com/advantages-and-disadvantages-of-private-schools/

私立小学校受験の費用を払える世帯の年収は・・・

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ファイナンシャルフィールドのコラムによると、私立小学校に子どもを通わせている家庭の、年収で最も多いのは1,200万円以上だといいます。半数近くは1,200万円以上の収入があり、1,000~1,299万円、800~999万円という家庭はそれぞれ全体の15%ほどです。

中学、高校、さらに大学と進むと、世帯年収が非常に高くなくても私立の学校に通えるケースは増えますが、小学校は一定以上の年収がないと、受験をして私立に通うというのは簡単ではないかもしれません。

年間約160万円の学費は毎年発生するものです。なかには、年収が800万円に満たない家庭もありますが、8割以上が年収800万円以上だという回答から、同コラムでは「最低でも800万円以上の収入がないと厳しい」と判断していました。

小学校から大学まで子どもを「私立」に通わせられる親は、年収いくらくらい?(https://financial-field.com/income/entry-171702

私立小学校受験は準備から費用がかかる!情報収集をしっかりとして検討を

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私立小学校の受験費用自体は、1校につき2~3万円です。しかし、受験対策や複数校の受験、合格後の入学金納入など、私立小学校に通う前にかかる費用は多くあります。

小学校受験は、時間もお金も労力も要するものです。保護者にも、子ども本人にとっても負担がかかることは避けられないので、情報収集や対策をしっかりと行い、努力が実るようにサポートしましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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