私の義父は、とても頑固で自分勝手です。悪い人ではないのですが、周りのことが考えられず自分の思いを優先するため、私も夫も迷惑しています。末の息子が産まれて2週間が経ったときのこと、待望の男孫に会いたい気持ちが抑えきれなかったのでしょう。わが家の状況などお構いなしに、義父が突然家を訪れたのです。
義父ってこんな人
義父は少し古い考え方を持つ人で
「跡取りになる男孫が産まれてほしい」とよく言っていました。
わが家には4歳の娘と、0歳の息子がいるのですが、娘を妊娠しているときも
「僕は、跡取りの男孫が産まれる夢を見た」と目をキラキラさせていました。
ところが、産まれてきたのは女の子。孫が生まれて嬉しいけれどガッカリしたという態度をあからさまに出してしまう… そんな義父です。
最近は、何度も同じ内容の電話をしてきて困ってしまうことも… そろそろ80歳になる高齢なので、少しボケてきているのかもしれません。
強引な来訪宣言
今年の初めのこと。新居への引越しと、末の息子の出産とが重なって、家の中はぐちゃぐちゃ! 娘は弟に対抗して赤ちゃん返り! など、てんてこ舞いな日々を過ごしていました。
そんなある日、義父が電話で
「今週末空いてるか? 新築祝いと出産祝いを持って行きたいんだ」と言ってきました。お祝いしたい気持ちが本心なのもわかるのですが、息子も私も先週退院したばかりのため、もう少し時期をずらしてほしいところ。
旦那が
「もう少し落ち着いてからにしてくれないか?」と伝えても
「お祝いを持って行きたいんだ!」の一点張りだったため、しぶしぶ新居に来てもらうことにしました。
来るの? 来ないの? どっちなの!?
義父が来る日、家族みんなで朝から掃除と片付けをしていると、義父からの電話が鳴りました。
「少し体調が悪いから、今日はやめておくよ…」
「それは大変ですね。お大事にしてください」と伝えましたが、私は心の中ではガッツポーズ! 娘とゆっくり朝ごはんを食べ、のんびり過ごすことにしました。
昼食を作っていると、また義父からの電話が。今度は夫に電話に出てもらいました。
来られなかったから、謝罪とせめて声だけでもという感じの内容かな? と思っていたのですが
「今日、来ないんじゃなかったの?!」という夫の声が聞こえてきたのです。
どうやらすでに、わが家の最寄り駅まで来ていて 、道を教えてほしいと言っているらしいのです…。
「義父のお昼ご飯はどうするの?」
「中途半端に片付けを止めたリビングはどうしよう?」
「こんな状態のわが家に来るとか絶対に無理!」と思ったものの、1時間半もかけてやって来た義父に帰ってもらうわけにもいかず、結局は来てもらうことになりました。
義父は、迷惑をかけているという認識は全くないらしく、夫が
「来ないって言ってたのにどうして来たの?」と聞くと
「体調が大丈夫そうだったから来たよ!」と特に悪びれる様子もなく話しており、私も夫もあきれて何も言い返せませんでした。
義父、嵐の如く去る
結局、義父がやりたかったことは「新築祝い」と「出産祝い」の2つだったようです。
特に待望の男孫の顔を一目見たかったのでしょう。家に着くなり、お祝いを渡され、孫を抱っこすると、ツーショットの写真を撮り満足したのか上機嫌で「帰るぞ」と言って帰っていきました。滞在時間は1時間未満。
でも義父の短い滞在中に一番腹立たしかったのは、娘への態度です。
「じいじ! お絵かき見て!」
「じいじ! ここが私のお部屋だよ!」と娘がたくさん話しかけていたのにも関わらず、息子に夢中で返事も上の空。全く相手をしなかったのです。
男孫以外は興味がないのでしょうか。この子もあなたのかわいい孫ですよ? じいじにないがしろにされて悲しそうにしている娘の姿は忘れられません。
「数年後には、娘の方が義父のことなんて見向きもしなくなるんだから!」なんていじわるな感情は今も心にしまってあります。
皆さんの義父はどんな人ですか?
義父の「お祝いをしたい」という思いが引き起こした今回のエピソードですが、義父に全く悪気はないのが少し厄介なところ。わが家はこれからも義父に振り回されることになると思います。
(ファンファン福岡公式ライター / 山積みちゃん)