【新社会人】上司がくれた1行のメールが私の「宝物の言葉」になった話

私が新社会人になったときの体験です。毎日注意を受けてばかりだった私は、とても自信をなくしていました。ある日、出張中の上司から「俺の机に、メモが置いてないか?」と電話がかかってきます。電話を受けた私の、先を読んだ行動とは? その後上司から届いたシンプルな1行だけのメールは、今も私の宝物です。

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何もかもうまくいかない! 新社会人

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 私が初めて配属されたのは、「私以外が全員マネージャー職」という少数精鋭の部署でした。
 先輩社員とのスキルの差はとても大きく、たくさんの注意を受ける毎日です。私の指導役はK部長でした。ユーモアがあり快活で、少数精鋭の部署の中でも他の社員からとても尊敬されているK部長。

 電話もろくに取れない私に
 「こっちに来い! ここで電話の取り方を見ていろ」と厳しいながらも指導してくださる優しい方でした。

 それでもあまりにも私の失敗が多く
 「お前はPDFでもとっておけ!」と言われる始末…。「人々の役に立つシステムを作りたい」と意気込んで入った会社ですが、すっかり自信をなくしてしまい、入社して間もないにも関わらず、もう辞めてしまおうかと思っていました。

上司が忘れ物… どうする?

 そんなある日、出張に出かけた指導役のK部長から電話がきました。
 「俺の机の上に、メモが置いてないか?」

 確認すると、机の上にメモらしきものがあります。
 「あります」と回答すると
 「後で記載内容を確認したいから、手元に用意しておいて。もうすぐフライトなのでまた連絡する!」と言ってすぐに電話は切られてしまいました。

 よく確認してみると、そのメモには明らかに今日の会議で必要な内容が記載されています。そして私の唯一の仕事は紙の書類をPDF化すること…。

迷った末の行動「どうせ怒られるならやってみよう」

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 「K部長から指定されたメモをPDF化して、メールに添付して送ればよい気がする…」と思ったのですが、K部長からの指示は「手元に用意しておいて」です。
 いつも注意されていた私は自信がなく「また怒られたらどうしよう…」と行動できずにいました。

 「メールに添付するかどうかは後で考えるとして、とりあえずPDF化だけしておこう」と思い少し行動を起こすと
 「パスワードをつけておけば安全かな…」
 「パスワードは別メールで送ろう」とどんどん準備が進み、あとはメールを送るだけの状態になりました。

 そして「ええい! どうせ怒られるならやってみよう!」と思い立ち、少し怖かったのですがメールを送りました。なぜ行動しようと思ったのか、今となってはよく覚えていません。いつも何もさせてもらえないことが新人ながら悔しかったのかな、と思います。

上司から届いた1行だけのメール

 さて、この後フライトを終えたK部長からメールが届きます。メールには1行だけ。 

「Good job!!(^^)b」

 仕事に厳しいと思っていたK部長からの少し砕けたメールと、初めての褒め言葉にとても感動したのを覚えています。そして、今でもこの言葉は私の宝物です。

 後日、K部長を含め数人で飲みに行く機会がありました。驚いたことに、K部長もその行動を覚えてくれていたのです。K部長曰く、
 「誰かが自分にくれた言葉の【裏に隠された想い】を汲み取る些細な行動。「良い仕事(Good job)」ってそういうものなんじゃないかな?」とのことです。

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 それからは、上司からの指示をそのまま行うのではなく、どうしてこの指示が出たのか? プラスアルファのことができないか? を考え行動しました。すると、不甲斐なかった私が社長賞をいただくまでに成長することができました! まだまだ、深読みして失敗することもありますけどね(笑) 

 これが私の小さな小さな成功体験です。
 この春、社会人になった皆さん。はじめはうまくいかないこともあると思います。そんな時こそ、小さな指示や要望の裏に隠された“想い”を考えてみてください。自分にもできる簡単なことが、意外にも「良い仕事(Good job)」になるかもしれませんよ!

(ファンファン福岡公式ライター / 山積みちゃん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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