小学生になると、子どもだけでお友達の家へお邪魔する機会もでてきますね。親がいなくても、きちんとご挨拶できるかな、何か失礼なことをしないといいけど… と親も心配なことがあるでしょう。気持ちよく迎え入れてもらえるように最低限のルールは守りたいところ。今回は、友達の家へ遊びに行く際に気を付けたいマナーや親の配慮をママライターが伝授します。
交友関係が広がる小学生
幼稚園・保育園の頃は親も知っている間柄のお友達と、親同伴で家へお邪魔することが多かったと思います。しかし、小学生になると子どもが自分自身でお友達を作り、親が知らない子のお家へ遊びにいく約束をしてくるように。
交友関係もグッと広がり、沢山のお友達と関わる中で社会性を身につけたり多くのことを学んでいきます。成長が嬉しい反面、気になるのはお友達とのトラブルやお邪魔した際のマナー。マナーを守ることは、長いお付き合いにもつながっていきます。気持ちよく子ども達を招き合うためにも、小さいうちからマナーはきちんと守れるようにしていきましょう。
お友達の家で子どもが守るべき5つのマナー
家へお邪魔する際に子どもに身に着けて欲しいマナーは、大きく分けて5つ。どれも簡単なようで、意外とできていない子が多いのが事実です。特に小学校低学年の子達は一回教えただけでは守れなかったりうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。祖父母や知り合いの家へお邪魔する際に一緒に実践しながら繰り返し伝えていくことが大切です。
1.挨拶は最低限のマナー
「お邪魔します」「いただきます」「ありがとうございます」「ごめんなさい」など、場面場面で適切な挨拶ができるようにしましょう。
これは、人としての最低限のマナーです。大人になっても挨拶ができない人にならないために親が子どもにしっかりと教えていきたいですね。
そのためには親自身が挨拶をきちんとすることが大切。子どもは親の姿をみて自然と学んでいきますので日ごろから近所の人、保護者同士、先生などへのご挨拶は忘れずに。
挨拶をする際には、相手の目をみてはっきりとするのがポイント。言ったつもりでも相手に伝わっていなければ意味がありません。恥ずかしがり屋のお子さんもいるでしょうが、少しでも大きな声で言えるようにサポートしてあげるとよいですね。
2.玄関で靴を揃える
わが家にもお友達がよく遊びにくるのですが、玄関で靴を揃えない子・綺麗に揃えてから上がる子とさまざま。やはり綺麗に揃えられる子はしっかりしているな、しつけもよいのだなと好印象を抱きます。
お友達の家へお邪魔する際には、靴を正面を向いたまま脱ぎ、玄関に上がったら靴の向きを変えて端に寄せて揃えます。
家へ履いていく靴も、(雨の日は仕方がないですが)土や砂がついているものは玄関を汚してしまいますので、親が行く前に確認し靴の裏の汚れを落としたり綺麗な靴を履かせていきましょう。
3.友達の家のものは勝手に触らない
よくあるお友達の家でのトラブルとして、勝手に冷蔵庫を開けたり、勝手に寝室に入られたなどがあげられます。お友達の家と自分の家は全く別物。家の物を勝手に触ったり、お部屋に許可なく入ってはいけません。
おもちゃを使いたい時にもお友達に一言「これで遊んでもいい?」と聞けるようになるとよいですね。
また、友達の親へは気を使えても仲良しの友達だからいいやという感覚があると友達のお部屋の机やクローゼットの中を勝手に開けたりする子もいます。その点も気をつけて教えましょう。
お家に兄弟がいるお子さんには、お兄ちゃん、おねえちゃんの引き出しは勝手に開けてはいけないなどと家族間でもプライバシーのルールを作っておくと外でのマナーも身に付きやすいです。
4.片付けをきちんとする
帰る前には、遊んだものはきちんとお片付けしましょう。片づける場所が分からない時にはお友達のお母さんに聞くなどして自分たちで必ずお片付けを。
また、遊びが変わる場面では(おままごとからTVゲームに変わる等)遊んだおもちゃを片付けてから次のおもちゃを出すように家でも心がけて促していくとよいでしょう。
食べたお菓子のごみ、使ったティッシュなどもゴミ箱へ自分で片づけます。
5.帰る時間を守る
お友達の家で楽しく盛り上がっているとついつい忘れそうになるのが帰宅時間。あっという間に帰る時間になってしまうと「まだ遊びたい!」「もう少し遊んでもいいでしょ?」などと子ども達が交渉していくることもあります。
けれども相手にも用事がありますから、決めた時間をきちんと守れるようにお約束しておきましょう。
子どもに携帯電話を持たせている場合には、帰宅時間の前に連絡し「そろそろ帰る時間だよ。お片付けも始めて準備していてね」などと伝えるのもおすすめ。
親が守るべきマナーとは?
お友達の家にお呼ばれした時には、子どもにマナーを守らせるだけでなく親自身も気を付けなければならないことがあります。相手の家族と良好な関係を築いていけるように配慮していきましょう。
相手のお家へご挨拶の連絡を
事前に遊びに行く日が決まっていれば相手の保護者にご挨拶の連絡をしておくとよいでしょう。特に初めてお邪魔する友達には、日ごろの感謝と約束をしていることがあっているかの確認、よろしくお願いしますのご挨拶を電話やメールなどで伝えるのがよいですね。
遊びに行く当日は、できれば一緒に行き玄関先でもう一度ご挨拶を。帰る時間を確認して迎えに行くのか一人で帰してもらうのかを共有します。
子ども同士の約束は時に行き違いになることもあり、日にちを間違えていたり相手の親が知らなかった!なんてことも。小学校低学年くらいまでは事前確認はマストで行いましょう。
手土産はほどよいものを
お友達の家へお邪魔する際に飲み物やお菓子などちょっとした手土産を持たせるなどの心使いもあるとよいですね。ただ、あまりに高価なものや大量のお菓子などを渡すと相手側が気を使ってしまいます。
小学生が子どもだけで遊びに行くなら、子ども達の好きなお菓子やジュースを食べきれる範囲内で持っていくのがおすすめ。また、ジュースを持参する際には紙パックよりも冷蔵庫に保存しやすいキャップ式のものを選ぶとよいでしょう。
遊びに行く前に親子でマナーの確認・練習を
「靴の揃え方はどうするの?」「ご挨拶は最初になんて言おうか?」など遊びに行った時のシュミレーションを一度家でしておくとGOOD。口頭で確認するだけでは子ども達は忘れてしまうこともあります。靴の揃え方、お菓子の渡し方などは家で実際にやっておくとよいですね。
帰ってきたらお礼の連絡も
お友達の家から帰ってきた後にも、今日のお礼を一言電話やメールで忘れずに。お菓子などをご馳走になった場合にはそのお礼も伝えましょう。
家へ呼ぶ側になったら気を付けたいこと
お友達の家にお邪魔してばかりではなく、同じペースで行き来できるような関係だとよいですね。家にお友達が遊びに来てくれることになった場合には、迎える側も気を付けたいことがあります。
相手の親と連絡をとれるようにしておく
お友達を呼ぶ際には、何かあった時にすぐ相手の保護者と連絡がとれるようあらかじめ連絡先を聞いておきます。最近は小学校の連絡網などが廃止されつつあるため、連絡先が分からないということも多いのではないでしょうか。
子どもを通して連絡先を聞いたり、お手紙でやりとりして連絡先を交換するなどの方法があります。
アレルギーの有無を確認
遊ぶ際にお菓子を出したい時には、事前に食品アレルギーの有無を聞いておきましょう。わが家にも卵アレルギーの子が遊びに来ることもあるので、出すお菓子はしっかりと確認し親にもお伝えすることも。
また、ペットを飼っている場合には「家にワンちゃんいるんだけど大丈夫かな?」などと聞いておく配慮を忘れずに。
触られたくないもの、大事なものはあらかじめしまっておく
大事なものを壊された、触られたくないものを触られてしまったというトラブルを防ぐためには、お友達が来る前に片づけておくのがよいでしょう。
子どもの持ち物やおもちゃの中でもどうしても触られたくない・使ってほしくない宝物があるかもしれません。お部屋を片付ける際に子ども自身に「お友達に使ってほしくない物があるなら片づけておこうね」と聞いてみるのもあり。
わが家のルールを確認、友達にもわかりやすく伝える
育ってきた環境や家庭のルールはそれぞれ異なります。子ども達は自然と自分の家のルールにそって動いてしまうこともあり、うちではしてほしくないなと思うこともあるでしょう。
そんな時には、このお家のルールやお約束があるから守ってねと分かりやすく伝えます。
・お菓子はリビングのソファの上で食べること
・遊ぶお部屋はこの部屋だけだよ
・お片付けはきちんとしてね
など遊ぶ前に伝えると子ども達も素直に聞いてくれますよ。
子ども達がマナーを守って安全に楽しく遊べるよう、親同士も配慮をしながら良い関係を築いていけるとよいですね。