子育ての悩みはアタッチメント強化で解決!子どもの心をはぐくむ愛着形成とは?

子どもへの接し方や育児について悩んでいる時には、「アタッチメント」について考えてみるとよいでしょう。アタッチメントとは愛着のこと。愛情とはまた異なるものですが、子どもの成長にとって非常に重要な要素となっていきます。今回はこのアタッチメントについて解説!子育ての悩みも解決できるかもしれませんので、是非参考にしてみてくださいね。

目次

アタッチメントとは?

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「アタッチメント」という言葉に耳馴染みがないという方も多いでしょう。これは心理学の分野でよく使われるものでアタッチメント=愛着という意味がります。子どもがある特定の人へ感じる情緒的な結びつきのことを指しており、愛着と愛情はまた別ものと考えてください。

愛着と愛情の違い

愛着と愛情はにているようで考え方に違いがあります。愛情は「愛おしい・大切・愛くるしい」という感情を表す言葉。愛着は「乳幼児との間に生まれる信頼感や絆」のことを指します。愛着を形成するための基盤には愛情があり、愛情をもって接することが愛着へとつながるのです。

アタッチメントを形成する時期

このアタッチメントは特に乳幼児期に十分に形成されることが望ましく、0~3歳くらいまでにきちんと形成されているとその後の子どもの成長の土台となる生きる力の源になります。

子どもが安心するアタッチメントの相手

特定の人とのアタッチメントが形成されてくると、子どもはその人への安心感を得て、守られていると感じリラックスしたりご機嫌になります。最初にアタッチメント形成する相手は母親が多く、その次に父親や祖父祖母など家族へとつながりが増えていきます。

家族だけに生まれるものではなく、いつもそばにいてくれる保育園の先生などとも育まれるものです。クラス内でも特に愛着形成ができた先生がいると、子どももその先生になついたり、求めたりする場合が多くなるでしょう。

アタッチメントを形成する方法

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子どもに寄り添う

子どもが0歳や1歳の頃は、身の回りの世話をするときに子どもの要求を満たしてあげながら、優しく寄り添い笑顔で声掛けしてあげることが大切です。

眠い時そばにいてくれる人・お腹がすいた時ミルクをくれる人・不安な時抱きしめてくれる人と赤ちゃん自身に認識してもらうことが第一歩。日常生活の中で大事にしてもらえている・愛してもらえるという感覚を持てているとその後の成長として、自己肯定感も養われて心が豊かになっていきます。

お世話をするときには、「眠かったねもう大丈夫だよ」「ママ(パパ)がいるからね」「オムツ変えてすっきりしたよね」など気持ちを汲んで安心感のある言葉がけをしてあげるようにしましょう。

良き理解者になる

子どもの一番の理解者になることも愛着形成にとって大切。注意する時やイヤイヤ期などで子どもが癇癪を起こしてしまった時は、「ダメ!」「やめなさい!」などと否定するだけでなく、どうしてしてしまったのか、何がいけなかったのかをきちんとお話しし、子どもの気持ちを理解する姿勢ももっておきます。

もちろん、いけないことや危険なことは伝える必要がありますが、子どもの人格を否定するのではなくなにがあっても大事な存在であることは言葉や行動で示してあげましょう。

心の避難所になる

子どもが何か不安になったり困ったことがあった時には、親はその不安や恐怖から逃れられる安全な避難所となる必要があります。いつでも困ったことがあったらママ・パパのところにおいで。何があっても受け止めてあげるよと話し、心のよりどころになることで、「お母さんやお父さんに抱きしめて欲しい」「ぎゅっとされると安心する」など信頼関係が構築され愛着も強化されていきます。

アタッチメントが形成されないとどうなる?

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乳幼児期にアタッチメントが十分に形成されないと、大きくなってからも自分に自信が持てなかったり、自分の価値を感じ取ることができない子になってしまう恐れもあります。

困った時に誰も助けてくれない経験があったり、安心できる人が身近にいない状態では、大人や他者に対する不信感が強くなり誰かに甘えることが苦手になってしまうこともあるでしょう。

また、他者への不信感や自己肯定感の低さから自分だけでなく人にも優しく接することが難しくなってしまい対人関係でつまづいたり悩みを持つ場合も。

アタッチメント強化は育児の悩みも解消する

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子育てをしていると、さまざまな悩みに直面しますよね。たとえば、子どもがいうことを聞いてくれない・イヤイヤ期の子どもの対応が分からないなどは良くある悩みの一つ。このような場面でもアタッチメントを強化することによって親の悩みが軽減されることもあります。

子どもが言うことを聞いてくれないという時には、お互いに話をきちんと聞ける関係を作ることが大切。子どもの話を受けて止めてなんでも話し合えるような信頼関係を築くことで、アタッチメントが教化され、自然と子どもも親の話を聞いてくれるように。

親の気を引きたいなどの理由からいたずらをしたりイヤイヤと癇癪を起こす場合もあります。そんな時もアタッチメントが強化され心が満たされれば、子どもも癇癪を起こす必要がなくなったり、わざと悪いことをする行為も減るかもしれません。

親子の心の距離を近づけよう

アタッチメントを形成し強化するには、親子間でスキンシップを多くとるなど物理的な距離を近づけることはもちろん、心の距離をいつでも近くに感じられるようにするのが大切です。過保護や過干渉になるのではなく、いつでもあなたを助けるよ。ママはあなたの応援団長!という気持ちで寄り添ってあげましょう。

【参考文献】

アタッチメントとは?子どもが親とのアタッチメントを育む時期 [子育て] All About

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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