信頼できると思ったのに…! 親切だと思ったママ友に感じた違和感。その正体は

子育て中はさまざまなきっかけでママ友と出会う機会があるかと思います。年が近いお子さんのいるママ友は「こんな時どうしてる?」と気軽に聞ける心強い存在ですよね。私自身も、「人生初のママ友ができた!」と喜んだ時期がありましたが、残念ながら距離を置かざるを得なくなってしまいました。親切なそのママ友の本当の目的に気付いてしまったからです。

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ファミサポで出会ったママ友

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 そのママ友とはファミリーサポートセンター事業(通称ファミサポ)を通して出会いました。
 ファミサポは地域の会員に子ども預けたり、送迎をお願いしたりできるサービス。出産後、ヘルニアになってしまった私は週2回の通院のため、娘の預かりをお願いすることに。その時にマッチングしたのがママ友のAさんでした。

 Aさんは当時4歳の男の子を持つ元保育士。年下ですが、感じのいいしっかり者という印象でした。慣れない育児とヘルニアで疲弊していた私をいつも気遣ってくれたうえ、子育て中の悩みにも丁寧にアドバイスしてくれたので、私はすぐに心を開きました。

個人的な交流で覚えた違和感

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 ある通院日、Aさんから
 「少し早めに来れますか? ケーキを焼いたので一緒に食べましょう」と、お茶のお誘いが。

 私が娘を産んだ直後に新型コロナウイルスが流行り、友人とも会えない日々が続いていたので、その優しい一言はかなり心に沁みました。おいしいケーキを楽しみながらおしゃべりをして、Aさんとの仲を深めていきました。

 新型コロナウイルスが少し落ち着き始めると、今度はバーベキューに誘ってもらえることに。20人くらいの規模で、Aさんを除く全員が知らない人たちばかりでした。緊張しており、あまり覚えていませんが、『とにかく身体に優しい自然派の食材や優れた性能の調理器具を選ぶべき』という内容を、その場の人々から繰り返し強調されたことだけ記憶に残っています。

 このころから、何となくAさんに対して違和感を覚え始めました。直感的なものですが、親切な応対の奥に別の目的を感じるようになったのです。

ホームパーティーで露呈したママ友の正体

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 別の目的を確信したのはその直後。近所にAさんの妹さんが住んでおり、その妹さんも含めホームパーティをしようと誘われた時です。パーティーには妹さんの友人Kさんも招待されていました。料理はすべてママ友と妹さんの手作り。私とKさんは材料費だけをお支払いして、ありがたく料理をいただくことに。

 ところが、どうにも話題が引っかかるのです。
 「ハンバーグにはこのフードプロセッサーを使って…」
 「食器はこの洗剤で洗って…」
 「この水を使って…」などなど、使用した調理器具や洗剤、水や油、調味料に至るまで、それがいかに身体によく、素晴らしいものなのかを熱心に説明し始めたのです。

 値段や購入方法まで詳細に告げ、まるで私とKさんに買ってほしいとアピールするみたいに。終始そんな調子だったので、私とKさんは居心地が悪く、片付けを終えるとすぐに帰宅しました。

 その帰り道で、Kさんが
 「あれ、マルチ商法だよ」と衝撃の一言。聞けば、Kさんも妹さんが何かにつけて特定の商品の情報を会話に交ぜ込んでくることに、違和感を抱いていたらしいのです。今回の件で「やっぱりそうか」と思ったのだとか。

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思い返せば、自宅で焼いたケーキを出してくれたときも、バーベキューのときも、Aさんは
 「このフライパンで焼いた」とか、
 「この小鍋が便利で」と強調していました。私が鈍いタイプなので気づかなかっただけで、ヒントは散らばっていたのです。親切に接してくれたのは、別の目的があったんだ… と、大変ショックでした。 

 その後ヘルニアが改善して通院の必要がなくなったこと、育休が明け職場復帰をしたことで、Aさんとは少しずつ疎遠になり、連絡を取らなくなりました。おそらくAさんの方も私が商品に興味を示さないので、追っても無駄と考えたのでしょう。

 以来、ママ友作りに慎重になってしまった私。ですが、そういう下心のある人ばかりではないのは理解しているので、今後はお互いが気持ちよくお付き合いできるママ友と出会えたらいいな、と思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/にしふみえ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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