”米不足解消か”うちの近所でも稲刈り 「サ日記」

 たまにしか書かない家猫のサニです。

 だいぶ涼しくなって、気候も良いから散歩でもしたいが、飼い主もなかなかガードが固くて外出させてくれんぞ。うちの庭には、うし、おかあちゃん、とらの3人家族など数匹の地域猫が出没するので、縄張りをはっきりさせる交渉もしたいが、それもかなわん。

 これは、うちの庭のでかい鉢で育った稲だ。ただの稲じゃないぞ。もち米の稲穂だ。

 こんなところでもけっこう青々と育っておる。

 とらとおかあちゃんが水を飲みに来た。後ろを気にしているが、獰猛なハチワレか屈強そうな黒猫が来ているのかもしれん。

 黒猫も何種類かいる。このエラソーに寝そべっているは、昔からいる「くま」だろう。

 チョビはガラスで隔てられているから、安心して黒猫を観察している。黒猫だけで4、5匹いるからどれがどれか人間にはわからんかもしれん。

 さて、読めない新聞を読むふりをして眠っているおれだが、だいぶ前テレビを見てたら、「お米がないない」と大騒動になっていた。わが家は去年まで米を作っていたので、まだ備蓄があったが、世の中的には大変困ってましたな。

 今これを書いてるのは、10月12日(土)の夜だが、うちの近所ではきょう2軒の農家が稲刈りをしたらしい。うちはやめてしまったので、なんだか寂しいかぎりだ。

 最初に写真載せた庭の鉢の稲は、近くの小学生が育てている田んぼの田植えのときに余った稲を飼い主が一つかみ持って帰ってきて、活けたものだ。まさかこんなに育つとは。もち米は少し時期が後ろにずれるんで、稲刈りはもう少し先らしい。

 さてさて。うちの庭の常連家族はほんとに仲が良い。おかあちゃんは気性が激しいから、時々息子のとらに「シャーッ」と火を噴いて怒っているが。

 おかあちゃんは、ほら眼光が鋭いだろう。とらも生んだが、うちの弟子、チョビの母親でもある。

 チョビも飼い主たちから、「可愛い」とか「地域いちばんのべっぴんさん」とか褒めそやされているが、なかなか人間に懐かず、おかあちゃん譲りの「シャーッ」を連発している。

 それでも、少しは居間でくつろぐようにはなってきた。そろそろ家猫になって2年になるから当然か。

 こちらはとら。外猫のくせに家に入ってきたがる。一日の三分の一は部屋にいるんじゃないか。厚かましいぞ。

 チョビもだが、こいつもおれのマネをしたがる。

 チョビとはきょうだいだということがわかってないようで、おねえちゃんを追い回して怖がられている。激しい追っかけっこに疲れると、静かに寝ているおれの横に来る。

 ゆっくり寝たいから、「出てってくれ」と追い出した。

 うしも、「早う戻って来い」と言うとる。

 うむ。父子仲良く過ごすがよい。

 とらも出て行ったし、おれは「ごめん寝」に入る。みなさんも寝不足にならんよう、早寝早起きおすすめします。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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