3歳長男の「父親参観」に行った夫、喜びと悲しみで情緒不安定に… 一体何があった?!

「父親参観」という特別な1日。少し緊張しながら幼稚園へ向かった夫を待っていたのは、3歳の長男が初めて描いた「パパの絵」と心のこもったプレゼント。しかし、それをきっかけに、夫の感情はまるでジェットコースターのように激しく揺れ動くことになったのです。

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「レモンになりたい」?!

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 これは長男が年少さんの時の話です。通っていた幼稚園で、父の日に合わせた日曜日の父親参観がありました。行事が大好きな夫は、もちろん張り切って参加! 私も行きたかったのですが、次男が風邪気味だったため、2人で留守番をしていました。

 その日、夫が帰宅すると、なんと
 「俺、泣きっぱなしだったよ」とポツリ。驚いた私は父親参観での話を詳しく聞くことにしました。

 まず長男と夫は、一緒に七夕の短冊を作り、「〇〇になりたい」と書く場面で、長男が選んだのは、なんと「レモン」!(ちなみに、その前は「うどんになりたい」でした)

 提出書類は必ず下書きするほど真面目な夫は、真剣に
 「あのー、長男が『レモンになりたい』と言っているのですが、それを書いても大丈夫でしょうか?」と、先生に聞いたそうです。夫は、人ではないものに“なりたい”と書くのは間違っているのではないかと本気で悩んだようです。そんな夫に、先生は笑いながら
 「全然大丈夫ですよ!」と答えてくれたとか。

「たまごやきの絵」と「パパの絵」で涙

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 お次はいよいよメインイベント、パパへのプレゼントタイム。
 カメの形の「靴磨き」と、長男がハサミで切ったであろう「くつみがきけん」と「おてつだいけん」を渡します。

 長男はパパに見られないように両手を後ろに隠しながらソワソワ。先生の「どうぞ」という合図で、小さな声で
 「パパ、ありがとう」と言いながらプレゼントを差し出してくれたそうです。

 夫が特に感動したのは、靴磨きに貼られた「たまごやき」の絵のシール。夫は
 「たまごやきの絵が書いてあったのは、毎朝僕が作っているのを知ってのことだろうなぁ…」と感じ、思わずうれし涙を流したのだとか。
(ちなみに、私が上手に焼けないので、わが家では夫がたまごやき担当をしています)

 「涙が出そうだった」という程度ではなく、本当に目元を腕でぬぐうほど泣いてしまったそうです。長男が自分のやっていることをちゃんと見て、理解してくれている…、そう思ったら涙が止まらなくなったのだとか。

 ところが次の瞬間、夫はクラスの壁に長男が描いた「パパの絵」を見つけ、がく然! その絵は、なんと顔のない「のっぺらぼう」だったそうです。夫は
 「平日に全然会えなくて遊んであげられないから、僕の顔がわからなくて描けなかったんだ…」と反省し、今度は悲しみの涙を流してしまったそうです。

夫の涙腺崩壊! 長男が見つけた“かっこいいパパ”

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 ちなみに、その絵の下に書いてあった「パパの好きなところ」は「くび」。他の子は「ぜんぶ」や「あそんでくれるところ」と書いているのに、「くび」とは?

 実はお迎えでその絵を見た時、私は長男に理由を尋ねていました。すると、
 「くびの“ここ”がかっこいいの」との答え。どうやら「のどぼとけ」のことだったようです。

 幼稚園で泣いてしまった話を語る夫にそのことを伝えると、
 「そんなところまで見てくれてるんだ」と感動し、また目頭を熱くしていました。

 こうして夫は、幼稚園で喜びと悲しみの涙を、そして帰宅後に再び喜びの涙を流しました。最後は感動の涙で締めくくることができてよかった!

後日談:カメの靴磨きが大事件に!

 ちなみに、この時もらったカメの形の靴磨き。パカっと開けると中にスポンジが入っています。目の前にいた長男のぷくぷくしたほっぺが可愛くて、何気なく長男の顔にスポンジをポンポン… その瞬間、夫が悲鳴を上げました。

 「あー!!! それ、最初から靴磨きのクリームが塗ってあるからぁぁぁぁ!」時すでに遅し。長男の顔はぬるぬるのぎとぎとのクリームまみれに。慌てて長男を抱え、お風呂へ駆け込む羽目になりました。ごめんね、長男くん…。

(ファンファン福岡公式ライター/minto)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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