子どもの真っ直ぐな言葉にドキッとした経験はありませんか? 「子どもは正直」とよく言われるように言葉や行動に裏が無く愛らしさを感じますよね。しかし、一方で正直な言葉なだけに子どもの何気ない一言に傷つくことも。今回は、わが子が言った子どもならではの正直な言葉に、思わず涙が出そうになった悲しいエピソードをご紹介します。
とまらない間食と運動不足
第二子が生まれて間もない頃。思うように外出できず、気付けばストレスが溜まっていました。そんな時に私を癒したのがチョコレート。「甘い物最高!」と、次第に間食は習慣になっていき、ついには毎食後に甘い物を食べるようになっていました。
当時は買い物も宅配を利用していたので、上の子を園へ送り迎えする以外はほとんど家を出ることのない毎日。まさに運動不足状態です。
「身体に良くないな」と分かってはいるものの、なかなか自分の欲をコントロールできずにいました。家に体重計もなく、その頃の私は、自分の体形に無頓着な日々を過ごしていたのです。
同年代の友人と久しぶりの場での話題
そんな折、「第二子誕生のお祝いに」と、十年来の友人が家へ遊びに来てくれました。久しぶりの再会で、会話は途切れません。互いの近況を報告し合ううちに、話題は体形の話に。
「最近、体形が変化して…」と友人が言いだしたのです。
「十代、二十代の頃に比べて痩せにくくなった」
「背中に肉が付くようになった」など、自分の感じていたことと重なってあいづちの声は思わず大きくなります。
そして驚いたことに、友人は体形に変化を感じて、食べる物や運動習慣に気を付けるようになったと言うのです。三食を決まった時間に食べたり、野菜を意識して摂るようにしたり、家で動画を見ながら踊って有酸素運動をしているとのこと。
欲望のままに甘い物を食べ続けていた自分と比べて友人の意識の高さを感じた瞬間でした。
子どもの一言で危機感を持つ
友人の言葉に刺激を受けたものの、なかなか生活習慣を変えることができずにいた私。相変わらず甘い物を食べて運動不足な日々が続いていました。そんな時、息子の保育参観で園に行くことになったのです。
そこで私は、周りのママたちの美しさに驚いてしまいます。恥ずかしながら、しっかりメイクをしたのも私にとっては久しぶりのことでした。特に、参観時に一緒に話す機会のあった同じクラスのママは綺麗で、その美しさに見惚れてしまうほど。
家に帰り、息子に
「〇〇ちゃんママとっても綺麗だね」と話すと
「うん。テレビに出る人みたい」との返事。おそるおそる
「じゃあ、ママは?」と聞いてみました。すると
「… ママはちょっとだけ、おばさんみたい」と少し言いにくそうに俯いて小さな声で言ったのです。
わが子のストレートな一言が胸にグサっと突き刺さります。しかし、息子が言ってくれた言葉をバネに生活習慣を改めようと決意した瞬間でもありました。「まずは運動と食生活をどうにかしなければ」と気持ちを新たにしたのです。
少しずつ変化が
わが子の鋭い一言に若干傷付いたものの、それがきっかけで私の意識はあきらかに変化しました。
それまで、毎食後の習慣になってしまっていた甘いチョコレート菓子をやめ、代わりに三時のおやつとしてフルーツやナッツをとるように。チョコレートを食べる時は高カカオの物を2つまでと決めたのです。
そして、隙間時間には身体を動かすようになりました。面倒に感じていた運動ですが、続けるうちに体調が良くなっていると実感。今までは寝起きにダルさを感じていたのが、身体を動かす効果で寝付きが良くなり、朝、気持ち良く起きられるようになりました。
また、洋服や身なりも以前に比べて気にかけるようになり、息子も時々ではありますが
「ママ、ちょっと可愛くなったかも」と言ってくれます。それが何より嬉しいのです。
正直な子どもだからこその鋭い言葉に少し傷ついた経験でしたが、このことがきっかけで私は良い健康習慣ができました。今では毎日の散歩に加えて週2回の筋トレに励んでいます。
まだ目標体重には届きませんが、この運動習慣とおやつ習慣が続くように、まずは半年続けることを目標に頑張っています。皆さんも子どもの真っ直ぐな一言にドキッとして自らを省みた経験はありませんか?
(ファンファン福岡公式ライター/青空ちくわ)