福岡市内から車で1時間ほど。多くの自然に恵まれた北九州市門司区は、ノスタルジックな街並みに加え、魅力的な観光スポット、ご当地グルメがそろい多くの人でにぎわいます。編集部が注目したおすすめスポットを紹介します♪
遊び心とともに歴史に触れる。絶景カフェも【関門海峡ミュージアム】

JR門司港駅から車で約3分、徒歩約8分。「関門海峡ミュージアム」は関門海峡の歴史と今に思いをはせる体験型博物館です。ひときわ目を引く建物は大型客船をイメージ。1〜5階のフロアに関門海峡の魅力を伝える展示や体験ゾーンが広がっています。

1、2階の「海峡レトロ通り」(無料)は大正時代の門司港の街並みを再現したおすすめのエリア。情緒たっぷりの雰囲気で、看板や建物の質感や色合いに温かみがありタイムスリップした気分が味わえます。

お店の中から声が聞こえる演出や路面電車の中に入ることができる点が印象的でした。

4階の「プロムナードデッキ」(無料)は大正・昭和の豪華客船がイメージされたラウンジスペースです。壁一面がガラス張りで海峡を望む壮観な光景も魅力です。ラウンジ内のカフェではモーニングメニューのトーストやコーヒー、ケーキセット、ビールなども展開。ぜいたくなひとときが過ごせます。

関門海峡を一望できる5階の「展望デッキ」(無料)も必見。

巌流島、下関港、関門橋、壇ノ浦、門司港、ブルーウィングもじなどが見渡せます。行き交う船も絵になる美景です。

3階の「海峡歴史回廊」(有料)も人気のエリアです。

日本やチェコの人形作家が海峡を舞台にした歴史ドラマを精巧な作品で表しています。華麗な人形の姿や表情に注目してみてください。

2~4階の「海峡アトリウム」(有料)は 巨大なスクリーンで海峡の魅力を伝える映像を投影。「水景」「歴史」のテーマのもと神秘的で格調高い世界に引き込まれます。
そのほかにも、遊具で遊べる「海峡こども広場」、海峡の保安や海運などをCG映像を通じて学べる「海峡体験ゾーン」(ともに有料)などもあります。
レトロな街並みや豪華客船のような空間、迫力ある映像体験など見どころ満載です。家族連れやカップルなどでにぎわっています♪ 足を運んでみては?
関門海峡ミュージアム
住所 北九州市門司区西海岸1-3-3
電話 093-321-4151
営業 9:00~17:00(最終入館16:30)
休み 年5回不定休
駐車場 約180台
料金 大人500円、小中学生200円
海峡こども広場100円(1歳以上)
※プロムナードデッキ、カフェ、展望デッキ、海峡レトロ通りは入場無料
数十種類のスパイスを独自ブレンド 辛さ控えめの絶品焼きカレー【ミツバチカレー】

2016年3月28日にオープン。店名「ミツバチカレー」の由来は、オープン日である3月28日(328=ミツバチ)から名付けられました。昼はカレー店、夜はカレー&ダイニングバーとして営業。ファミリー層の来店が多いそうです。
同店自慢のカレーは全て自家製。カレーは“欧風スパイシーカレー”と“オリジナルキーマカレー”の2種類があり、独自配合のスパイスを使用しています。

“欧風スパイシーカレー”は、蜜炊きしたリンゴや野菜、赤ワインを長時間煮込み、濃厚なコクと香りが特徴。“オリジナルキーマカレー”は玉ねぎ、トマト、生姜(しょうが)などの香味野菜や挽き肉を使ったソースにはちみつを加え、辛さを抑えたカレーです。
カジュアルで開放感あふれる1階は24席完備。春・秋限定でテラス席も開放されています。

2階は無人のセルフカフェに。忙しい時間帯はお客さんも短時間で帰る人が多く、食後にゆっくりとコーヒーを楽しむことができるように「Afters Coffee Stand(アフターズコーヒースタンド)」と名付けられました。
食後のコーヒーブレークにはもちろん、食前の待合室としても利用可能(その際は来店時に1階で発券を行ってください)。暑い日も寒い日もくつろぎながら順番を待つことができます◎。※コーヒーは有料

同店のイチオシは「ジュージュー焼きカレーラクレットトッピング」。半熟卵、チーズ、ローストビーフがのった鉄板で提供され、別添えのカレーをかけます。メニュー名通り“ジュージュー”という音やカレーの香りに食欲がそそられます♪

そして、ラクレットチーズを目の前であぶって溶かし、カレーの上に注ぎます。チーズ好きにはたまらない光景…!

卵やチーズによってまろやかな味わいに。大きくて軟らかいローストビーフは食べ応え抜群です! 食べ始めから終わりまで熱々の状態が続くのもうれしいポイントですね。

また、「牛ばらハヤシライス」もおすすめ。
実は「ハヤシライス」は門司港発祥とか。貿易港として栄えた当時、大衆レストランが西洋料理「ハッシュドビーフ」を船に乗る急ぎの客用にケチャップをベースとした「早いライス」として提供。その結果「ハヤシライス」として日本に広まったそうです。(発祥の由来は諸説あり)
当時をイメージした「牛ばらハヤシライス」は、程よい甘みとコクに加え、トマトの酸味を感じる一品。まろやかな味わいで子どもに人気というのもうなずけます…!

オーナーの黒瀬さんが考案し誕生した「デトックススパークリングウオーター」は、ランチ時にサービスで提供。数種類の果物や野菜、ハーブ、シロップをブレンドしたオリジナルの炭酸水です。
食後に飲むのがおすすめで、口の中をすっきりとさせてくれます。優しい甘みとハーブの香りが広がり、カレーの後にぴったりですよ♪

オーナーの黒瀬さんは「おいしいカレーはもちろん、2階ではゆっくりコーヒーも楽しめます。門司港観光の際はぜひ来店してください!」と話します。
同店では「ミツバチカレー」のレトルトカレーやオリジナルブレンドスパイスも販売中。お土産にいかが♪
ミツバチカレー 門司港本店
住所 北九州市門司区港町2-14
電話 093-332-4511
営業 ランチ11:30〜14:00、ディナー17:30〜22:00
定休 水曜日
席数 24席(時期によってテラス席あり)
公園から関門海峡を望める!「日本夜景遺産」に認定されたスポット【和布刈(めかり)公園】

関門海峡を挟んだ北九州市と下関市の街並みが望める公園。広さは約37.1ha(ヘクタール)。
ウォーターフロントエリアには、観潮遊歩道や姉妹都市のノーフォーク市にちなんだノーフォーク広場、和布刈神社などがあり、関門橋や雄大な景色の中を行き交う大型船舶を間近に見ることができます。

門司港レトロ観光列車「潮風号」終点の「関門海峡めかり駅」近くには、大きなタコの遊具がある潮風広場に加え、夏限定でオープンする全国的にも珍しい塩水プールがあります。
山間部は、バードウオッチングや花見の名所に。かつて門司城があった古城山の山頂からは下関方面を一望できます。

第二展望台は2020年7月に「日本夜景遺産」に認定。テラスデッキがあり、ここから見る関門橋や関門海峡の眺望もおすすめです。

夕方~夜にかけて美しい景色が広がります。
和布刈公園
住所 北九州市門司区旧門司2丁目
電話 093-321-4151
駐車場 あり(無料)
大豆、きな粉の風味! かわいくてヘルシー じーものたい焼き【SOY YEBIS】

2024年7月にオープン。門司区のマスコットキャラクター「じーも」とえびすさまを掛け合わせた姿のたい焼きが味わえます。店名の「SOY」は大豆、「YEBIS」はえびすさまからとったそうです。えびすさまは海の神様。しかも鯛(たい)を抱えています。縁起が良く、たい焼きにぴったりのモチーフです♪

地元で写真スタジオを営むオーナーが「『じーも』を使った食べ物を作りたい」と考え誕生しました。門司駅や門司港レトロに像があることで、じーもファンは多いといいます。「門司のお土産、手土産として喜んでもらえたら」とオーナーは話します。

メニューは定番の10種類と季節のあん1種類。季節あんは2〜3日で売り切れて入れ替わるため、インスタグラムのストーリーズで確認を。取材時は「もも」が販売されていました。

こだわりは皮。小麦粉のほかに大豆粉ときな粉を混ぜていることで、香ばしい風味が広がります。端っこはサクサク、あんに近い部分はもっちりとした食感です。1番人気は「黒あん」(240円)。優しい甘さのつぶあんがぎっしり詰まっていて食べ応え十分です。

小麦を使用しない「ヴィーガンじーも プレーン」(皮のみ、180円)もあります。「ヴィーガンじーも」にあんを入れてたい焼きを作ることもできるそうです(黒あん240円、そのほかは260円)。

手土産に「お得な5個セット」(1,200円)がおすすめです! 黒あん1個と好きなたい焼き4個が選べてお得ですよ。小麦不使用の皮も選べます。

セットは箱に詰めて、じーもの紙袋に入れてもらえます。季節によって絵柄が替わるのもポイント。

フードロスの観点から、たい焼きの周りのはねを袋に入れ「じーもの端っこ」として無料で提供しているそうです。あったらラッキーですね!

学校帰りの学生や近所に住むお客さんでにぎわいます。見た目のかわいらしさに癒やされながら、ほっこりおなかも満たしてくれる話題のおやつを味わってみてください! 電話予約も受け付けています。
SOY YEBIS
住所 北九州市門司区中町1-30
電話 090-3418-7666
営業 12:00〜19:00
休み 月曜
駐車場 店前にコインパーキングあり ※20分無料


