わが家には3歳の次女がいます。6歳の姉の姿を見て育っているのか、会話はとても流暢。ついつい3歳児だということを忘れてしまうのですが、時折「そういえばまだ3歳だったね」と思い直すことがあります。この発想は次女にしかできない! 3歳児の可愛い勘違いエピソードを3つご紹介します。
エピソード1:犬とアイスクリーム

ある暑い夏の休日。日が沈んだころに娘たち2人と近所へ散歩に出かけました。
「アイス食べたい!」と話しながら散歩を楽しんでいると、次女がいきなり
「犬もアイス好きなん?」と問いかけてきたのです。
私は
「好きかもしれんけど、お腹壊すから食べれないかもね」と答えました。すると次女は
「やっぱり! だってあそこに書いてあるもん!」と指さした方には… 犬のフン禁止の看板!
字が読めない次女は、悲しい顔をした犬とウンチのイラストが描かれた手作りの看板を見て、犬がソフトクリームを食べれなくて悲しんでいる看板だと思ったのです。なるほど、そういう見方もあるか… と感心する私と、
「あれソフトクリームじゃなくてウンチやで」と的確なツッコミをする長女。
「違う! ソフトクリームやもん!」と言い張る、負けず嫌いの次女でした。
エピソード2:怖い! 白いのが追いかけてくる!

ある寒い冬の夕方。自転車の前の席に次女を乗せて保育園から帰る途中の出来事でした。何だかしきりに周囲を気にする次女。急に
「何か白いのがついてきて怖い!」と泣き出したのです。
夕方と言っても、あたりはすっかり真っ暗。小さい子はおばけとか見えるっていうし… と怖くなった私は、自転車を止めて次女の話を聞くことに。
「白くてふわふわしたのがずっと横にいて、たまに次女ちゃんの顔を触ってくるの」と話す次女。白くて…ふわふわしたもの… もしかして!
「次女ちゃん、ちょっと寒いけどフード外してみようか」
次女のフードを外して再度自転車を漕ぎ始めた私。しばらく走って
「次女ちゃん、白いのどうなった?」と聞くと、
「白いのいなくなった!」と驚きの表情。
次女が見ていた白いものは、自分のフードについていたファー! ちょうど視界に入るか入らないかの位置にあったファーが、風になびいて時折次女の顔をくすぐっていたようです。
「なーんだ、おばけかと思った!」と安心する次女を見て大笑いしてしまった私でした。
エピソード3:それって泥棒やん!

娘たちは私服で保育園に通っています。そのため、他のお友達とお揃いの服を着ているなんてことは日常茶飯事! 子どもたちが
「お揃いの服!」と喜びあう姿を、いつも微笑ましく見ています。
ある日お友達のAちゃんが、次女が持っている服と同じ服を着ていることに気づいた私。次女に
「Aちゃん、次女ちゃんが持ってる服と同じ服着てるよ」と声をかけると、なぜか怒り出したのです。
「え、どうしたん!?」と聞くと、次女は
「それって泥棒やん!」と言うのです!
どうやら自分の服がAちゃんに着られていると勘違いした様子。
「いや、お揃いの服だねってこと! 大丈夫、次女ちゃんの服はちゃんとおうちにあるよ!」と言うと
「なんだ、びっくりした。ちゃんと分かるように言ってよ!」と次女に一蹴された私。言葉を省略せず、きちんと伝える必要があるな… と反省したのでした。
大人にはない感性を大事に

大人にとってはどれも当たり前で、そういう考えに至ることすらありませんが、3歳の子どもにとってはまだまだ知らないことばかりなんだなぁと考えさせられました。奇想天外なことばかりですが、「違うよ!」と否定するのではなく、子どもが持つ感性を大事にして寄り添っていきたいと思います。
日々色々なことを吸収している次女。次はどんな考えを聞かせてくれるんだろうと毎日が楽しみです。
(ファンファン福岡公式ライター/Misaki)


