「娘にはどんな習い事をさせよう?」何か習わせてあげたいと思うのが親心。私も、4歳の娘に合う習い事を考えていました。そんな時、仲の良いママ友と習い事への価値観が食い違った話です。
ママ友から習い事に誘われた
近所に住むママ友は年齢も近く、とても話しやすい人でした。娘同士も仲が良く、頻繁に公園遊びやランチを楽しんでいました。そんなある日、ママ友から
「娘達をダンス教室に通わせよう」と、誘われたのです。
何か習い事をと考えていたものの、娘はかなりの引っ込み思案。元気に体を動かすよりも、本を読んで静かに過ごすのが好きなタイプでした。迷っていると
「とりあえず見学だけでも!」と押し切られたので、一緒にダンス教室へ。
月謝は3,000円と手頃で、通いやすい場所にあるのも魅力的でした。しかし、娘はお友達がダンスしている姿を、端から恥ずかしそうに見ているだけでした。
ママ友の娘さんはとてもダンスが上手で、羨ましくなりました。とはいえ娘の気持ちが一番大切。
「ダンス習ってみたい?」と聞くと、大きく首を横に振る娘。そこでママ友には悪いと思いながら、帰宅後にお断りのLINEを送ったのです。
娘の気持ちを優先!
ダンス教室を断ると、返信もなく急に冷たくなったママ友。一緒に遊ぶ機会も減ってしまいました。娘は
「お友達にいつ会える?」と少し寂しそうでしたが、これくらいのことで冷たくされるなんて正直腹が立ちました…。
連絡も返ってこないため、ママ友のことはあまり考えないように過ごす日々。 すると、ほどなくして娘が
「ピアノを習いたい」と言い始めたのです。綺麗なドレスを着て、上手にピアノを弾く女の子の姿をテレビで見たのがきっかけです。
しかし、私の住んでいる町にはピアノ教室がなく電車で通う距離。月謝も1万円で高いと感じたのですが「娘の気持ちを大切にしたい」と思い、夫とも相談してピアノ教室に通わせることにしました。
マンツーマンで指導してくれるピアノ教室は、引っ込み思案な娘に合っていて、とても楽しそうに通ってくれました。
習い事カースト勃発?
習い始めて少し経つと、ダンス教室を断ったママ友から半年ぶりにLINEがきました。「ピアノ習い始めたの? なんで?」という素っ気ない文面にドキッとしたことを覚えています。今まで返信もなく、道ですれ違っても気づかないフリをされていたのに…。
共通の知人にはピアノ教室のことを話していたので、そこから伝わったのでしょう。既読にはしたものの、ママ友の不穏な雰囲気に、しばらく返信内容に悩んでしまいました。
私は意を決して、ダンス教室に一緒に通えなかったことを改めて謝罪。娘の気持ちを汲んでピアノを選んだこと、時間があったらまたランチに行きたいことを返信しました。ママ友からの返信はなく、翌日にママ友が私の悪口を近所で言いふらしていることを知ったのです。
理由は「習い事でマウント取られた」からだと…。もちろん、私にそんなつもりはありません。しかしママ友は
「月謝の安いダンス教室を断って高額なピアノ教室に行った」と、言いふらしていたそうです。
私は、ダンスが上手で活発なママ友の娘さんを羨ましく感じましたし、お金持ちではないので節約も頑張っています。むしろママ友の方が裕福な生活をしているようにも感じました。
しかし、私は気づかない間に、習い事カーストで苦しめていたようです。言い訳してもママ友には響かないと考え、良い人生経験だった思うことにしました。子育てしていると、隣の芝が青く見えるものなんですね…。
(ファンファン福岡公式ライター / 山本a)