ママ友とは、子どもを通して関係を持つ機会が多いですよね。そのため、人柄をよく知らないまま付き合うこともあるでしょう。今回はコミュ力高めのママ友にドン引きし、距離をおくことになったエピソードをお話しします。
明るく顔の広いママ友
わが家は夫の転勤で越してきたばかり。顔見知りがおらず、幼稚園の息子に友達ができるか不安でいっぱいでした。
心配をよそに息子にはA君という、元気いっぱいの男の子の友達ができ、よく鬼ごっこをしていました。
その日迎えに行くと、A君のママが迎えに来たところ。私が挨拶すると
「こんにちは! いつもAと遊んでくれていますよね」と返してくれました。それからもたびたび顔を合わせ、よく話すようになり連絡先を交換。お互いの家を行き来する仲になったのです。
子どもたちを遊ばせながら、幼稚園行事の話や近所で子どもが遊べるスポットなど、たくさん話をしました。
A君ママは交友関係も広いため情報通で、聞き上手・話し上手で、良いママ友ができたことを嬉しく思っていました。
良い関係のまま、子どもたちは小学校に入学しましたが息子とA君は違うクラスに。それからは休み時間にときどき遊ぶ程度の仲になり、親同士が顔を合わせる機会もなくなりました。
ある日A君ママから突然のLINEが…。「久しぶりだな」と開くと「肌年齢チェックのモニターになってみない? 無料だから!」
私は不審に思いながらも「どういうこと?」と聞くと「有名ブランドの化粧品販売の仕事を始めた」とのこと。シーズンごとに販売ノルマがあるため友人知人に連絡していると…。つまり「無料」と言いながら、化粧品を買わせる気満々なのです。
あの手この手を模索
ブランド化粧品なんて興味ないし、勘弁してよ~! と思いながら、子ども同士の関係もあるので、既読スルーできず「今は忙しくて時間が作れないんだ」と返信。
私もパートを始めたばかりで仕事と家事に追われ、自由時間がないのは本当です。
「わかった、忙しいのにごめんね!」と、返信が来てやりとりは終わりました。ホッと一息つきながらも「なんで私を勧誘したんだろう? 化粧品に興味ありそうだったのかな…」と疑問ばかり。
後日、他のママ友たちにそれとなく聞いてみたところ、A君ママと連絡先を交換している全員に連絡が行ったようです。これには「ママ友関係が壊れるって考えないのかな…」と呆れました。
しかし、猛攻は1度で終わらなかったのです。
効果のあった断り方は…
約1カ月後、再びA君ママから「最近の都合どう?無料モニターになってくれない?」とLINEが…。
げんなりしながらも「なかなか自由時間が取れないんだよね」と、返信すると「私がお宅まで行くから大丈夫!」の言葉に、ゾッとしました。
家まで来られてはたまらないのでハッキリ断ることに。
「ごめんね、実は愛用している化粧品があるんだ」
「モニターは無料だから一度試してみて」
「他の商品だと肌荒れしちゃって」
「返金保証もついてるよ!」
このままでは埒が明かないし、関係を悪化させず断るにはどうしたらいいか…。
最終手段として、
「化粧品にお金をかけることを夫が嫌がるのもあって、協力できないかも」と夫を理由にすると効果てきめん!
「そっか~。なら仕方ないね」と言いつつも最後に「モニターできそうになったら声かけてね!」と念押しされました。
その後、勧誘はなくなりましたが、A君ママとは距離を置いています。
「コミュ力の高さと図々しさは紙一重だなあ」と思う出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/芦谷)