【ママ友にドン引き】わが家は無料託児所じゃない!毎日手ぶらで子どもを預けに来るお困りママ

この夏、わが家はまるで託児所でした。 わが子じゃない子どもと、一緒に過ごすことが、こんなにストレスの溜まるものとは・・・。 皆さんの周りにも、こんなお困りママ、いるかもしれませんよ。

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おおらかなママ友Aさん

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 Aさんは、小学生のお兄ちゃん(以下A兄)と、幼児園児の妹(以下A妹)を育てるママ。 近所の公園や子育て支援センターで、頻繁に顔を合わせるうちに、A妹と娘が意気投合し、親子ぐるみで仲良くなりました。

 いつも子育てにキリキリ精一杯な私と違って、Aさんは、叱らない育児を実践する、おおらかなママ。少し天然なAさんの性格も新鮮で、お互いの家で、子どもを遊ばせながら、お茶をすることもありました。

 良い関係に変化があったのは、幼稚園が夏休みに入った直後のこと。 Aさんから、こんなLINEメッセージが届いたのです。
 「以前パートで働いていた職場で欠員が出て、夏休みの間、ヘルプに行くことになったの。お兄ちゃんの小学校が夏休みに入ったら、私の実家へ連れて行く予定だから、3日間だけ、妹ちゃんをおうちで遊ばせてもらえないかな?」

 ちょうど娘も、幼稚園のお友達と会えずに、退屈そうだったので、3日だけならとOKしました。もしあの時に戻れるなら、どんな事情があっても、お断りしたい・・・ そう悔やんでなりません。

わが家は託児所状態に…

 1日目、A妹は、小さなお弁当を持ってやってきました。 楽しそうに遊ぶ子どもたち。来てもらって良かったなと思ったのも束の間、お昼ごはんの時間になると、A妹はあっという間にお弁当を完食し、わが家のお昼ごはんを欲しがるのです。

 断るのもかわいそうで、私の分を分けてあげると、A妹は
 「美味しいねー♥」と頬張っていました。

 オヤツは持参していなかったので、わが家のオヤツを出すと、モリモリと完食! 夕方Aさんが迎えに来るまで、子ども同士で仲良く遊びました。  

 2日目と3日目。A妹は、なぜかお弁当を持たずに手ぶらでやってきました。
 「A妹ちゃん、お弁当は?」と尋ねると、
 「ここのごはん、とーーっても美味しいから、また食べたいんだ。お弁当よりずっと美味しいだもん!」とニコニコ。

 もう今日で3日間のお預かりも終わりだからと諦め、お昼ごはんを取り分けていると、ピンポーン! 玄関のチャイムがなりました。

そこに立っていたのは?

写真AC

 立っていたのは、A兄。小学校の終業式が終わって、すぐにわが家へ来たそうです。 Aさんからは、A兄も遊びに来るなんて、聞いてなかった上、もちろん手ぶら。慌てて、お昼ごはんを追加で作ると、A兄もしっかり完食。

 モヤモヤする気持ちはあったものの、A兄は面倒見が良く、A妹と娘のいい遊び相手になってくれました。  Aさんが迎えに来た時
 「お兄ちゃん、優しいね。私の子もお世話になっちゃって、助かったよ」と伝えると、
 「そうでしょ〜! 子どもは1人より、兄妹がいるほうが、子ども同士で遊ぶから楽なの」とにっこり。2人育児の良さを語って帰って行きました。  

 それから数日後、またAさんから連絡があります。
 「実家に子どもを預けていたんだけれど、2人が元気すぎて、父も母もダウンしちゃって。やっぱり孫は、来て良し、帰って良しなのね。それでもう子どもたちが戻ってきているから、今週遊びに行かせてもらえないかな?」

ついに不満が爆発! しかし…

 私は結局はっきりと断りきれず、その後一週間、A兄妹はわが家で遊び倒しました。 お昼ごはんやオヤツを持ってこないのは、当たり前。最初は面倒見の良い子だった兄も、慣れてきたら、持参したゲームで遊ぶばかり。  A妹はニコニコ朗らかだし、お迎えにくるAさんも
 「今日もありがとう!」と、にっこりと微笑んでくれるものの、ストレスは澱のように溜まっていきました。

 連日の託児がいつまで続くのか分からない上、お盆休みの予定を聞いてくるAさんに対して、溜め込んでいたモヤモヤが爆発!  はっきり断るしかない、そう腹をくくりました。
 「A兄妹が来るようになって、オヤツのストックは空っぽ! 3日に1度の買い物が、毎日になったんだよ。あと子どもが、冷蔵庫を勝手に開けて困ってるの。 それにプールで水遊びをするのはいいけれど、ずっと水の出しっ放しはやめて。今月の水道代が怖いわ!  小さなことだけど、アクアビーズも、粘土も、工作グッズも、消耗品だから、すごいペースでなくなっているの。これ以上は、わが家も無理!」

 Aさんは申し訳なさそうな顔で
  「うちの子がいるから、子どもの遊びに付き合わずにすんで、助かるんだと思ってた! ごめんね」と帰って行きました。 もっと早く伝えれば良かったと反省しながらも、肩の荷が下りて、ようやく夏休みの気分に。お盆休みは田舎に帰省して、ゆっくりしていました。すると再びAさんからLINEのメッセージが届きます。  
 「この前は、迷惑をかけちゃって、本当にごめんね。ところで、田舎からはいつ戻るの? また子どもたちが遊びに行ってもいいかな?」  次々と送られてくる、笑顔のLINEスタンプにドン引き・・・。

 にっこり笑顔の親子が、チラッと脳裏によぎったのでした。皆さんだったら、こんな困ったママから、どうやって逃げますか?  

(ファンファン福岡一般ライター)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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