来月から新年度。また一つ年齢を重ねることを実感する季節です。ただし、「加齢」と「老化」は別物。老化とは、加齢に伴い体の機能が衰えることで、個人差があります。
老化の3大要因は「酸化」「糖化」「炎症」。酸化の主な原因は活性酸素。ある程度は体に必要ですが、増え過ぎると正常な細胞まで攻撃してさまざまな病気や老化を引き起こします。人間は酸素を利用して生きている以上、活性酸素の生成は避けられません。紫外線や排ガスでも活性酸素が発生し、シミやシワといった肌の老化を加速させます。 糖化は、体内で糖質とタンパク質が結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出す反応。細胞の老化を加速させ、肌のくすみや骨粗しょう症、糖尿病、がんなどの病気を引き起こします。 炎症は、本来は体を守るための防御反応ですが、慢性的に続くと細胞老化が進み、細胞老化により炎症が加速するという悪循環に陥ります。歯周病が代表例。 つまり、若さを保つためには酸化、糖化、炎症を抑えること。特に活性酸素は糖化と炎症を加速させるので酸化対策(抗酸化ケア)が重要です。
《今日からできる抗酸化ケア》 ・抗酸化物質(ビタミンC・E、カロテン、ポリフェノール、アスタキサンチン)を取る ・酸化しやすい油はできるだけ新鮮な物を使い、揚げ物はすぐに食べる ・加工食品は極力控える ・お酒は適量に ・たばこ、紫外線を避ける ・十分な睡眠を心がける Enjoy! Antioxidant life!
武田りわ
福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。
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