長年の肌トラブルを克服した美容ライター、餅キナコです! 寒い冬が明けて、ポカポカと日差しが心地良い春。気分が上がる季節なはずなのに、心から春を歓迎できない理由が…。それは、「肌トラブル」です。春先など季節の変わり目は、肌が敏感になったり肌荒れを起こしたり、肌トラブルに悩む方も多いはず。今回は、春に起こる肌トラブルの原因とスキンケアのコツをご紹介します。
なぜ春は肌が敏感になるの?
季節の変わり目は、気温の変化などで肌が敏感になりやすいですよね。そんな季節の変わり目の中でも、なぜか「春だけ肌が敏感になる…」という経験、ありませんか?
たとえば、春先になると肌が痒くなったり赤みが出たり、カサカサと乾燥したり…。肌状態が悪化すると、いつものスキンケアさえピリピリと刺激に感じる方も多いはず。
寒い冬を乗り越えた肌は、乾燥などのダメージを負っている状態なので敏感になりやすい時期でもあります。しかし、春の敏感肌の原因はそれだけではありません。
原因1. 花粉で悪化
春の代名詞ともいえる「花粉症」。スギやヒノキの飛散によって、鼻水やくしゃみ、目のかゆみを引き起こしますよね。
花粉がアレルゲンとなることは多くの方がご存知だと思いますが、実は花粉も肌荒れの大きな原因となります。
アレルゲンとなる花粉が肌に付くと、それが刺激となり肌のかゆみや肌荒れなどを引き起こす「敏感肌」へと発展してしまう可能性があります。
原因2. 紫外線で悪化
普段なら日焼けが気になって避けていた太陽も、春の日差しは「暖かくて心地良い~!」とすら感じますよね。
しかし、春の日差しは危険度が高いということをご存知ですか? 春は紫外線量が急増する季節で、残暑が厳しい9月や10月と同等の紫外線量といわれています。
春先はまだまだ寒い日もあり、完ぺきな紫外線対策をしている方は少ないはず。そんな春の日差しを急激に浴びてしまうと、紫外線による刺激で肌荒れを起こすこともあります。
春のスキンケアは「バリア機能」に注目
季節の変わり目の中でも、様々な要因で肌が敏感になりやすい春。そんな春のスキンケアで意識したいのは、「バリア機能」です。
バリア機能とは「皮ふの働き」のことで、外部刺激から肌を守ったり水分の蒸発を防いだり、健やかでキレイな肌を保つ役割があります。しかし、バリア機能が低下すると花粉や紫外線といった外部刺激を受けやすくなることも…。そこで重要となるのが、肌のバリア機能を高めるスキンケアです。
バリア機能が正常な肌は、花粉や紫外線といった外的刺激を受けにくいとされています。春の刺激に負けない肌を育てるには、肌のバリア機能がキーポイントということですね。
バリア機能を高めるスキンケアとは?
スキンケアでバリア機能を高めるポイントは、とにかく「うるおった肌状態」をキープすること。水分量が足りていないと、肌が乾燥してバリア機能の低下につながります。
春の敏感肌こそ、保湿効果が高いスキンケアで肌の内側からうるおいをたっぷり補給しましょう。乾燥を防ぐためにも、スキンケアの最後にクリームでうるおいを閉じ込めることを忘れずに。
ただ、肌があまりにも敏感になっているときは「敏感肌用」や「低刺激」などのやさしいスキンケアで肌を落ち着かせることが大切。「うるおい補給」と「肌へのやさしさ」、この両方を意識したスキンケアで肌のバリア機能を高めていきましょう。
敏感な時期の美白アイテムは要注意
紫外線が気になり始める春は、シミ対策として美白化粧品を使いたくなりますよね。
肌が敏感なときでも「美白ケアをしたい!」という衝動にかられて、つい美白化粧品に手を伸ばしていませんか? その気持ちはよくわかりますが、肌が敏感なときに使うのは注意が必要です。
美白化粧品の中には刺激が強いタイプもあるので、春先で肌が敏感になっているときは肌コンディションの改善が最優先。敏感な時期を乗り越えて肌コンディションが安定したら、改めて美白化粧品を取り入れてみましょう。
春こそゴキゲンな肌を手に入れて
ポカポカ陽気が心地よい春だからこそ、心も肌もゴキゲンで過ごしたいですよね。
そのためにも、春の敏感肌は「うるおい」と「やさしさ」にこだわってバリア機能を高めるスキンケアを意識しましょう。今まで「春の敏感肌」でお悩みだった方は、ぜひ今回のスキンケアのポイントを参考にしてみてくださいね。
(ファンファン福岡公式美容ライター/餅キナコ)