子どもの習い事はさせたいけれど、送迎はママにとってちょっと苦痛。できれば楽にしたいものです。わが家の息子は年長になり、こども園の英語教室に通うことになりました。そこで、あるママ友が子どもの迎えを一緒にしてくれないかと頼んでくるようになりました。今回は習い事の送迎でドン引きした話です。
英語教室で送迎を頼まれるように
年長になった息子は、こども園で開かれている英語教室に通うことになりました。教室は保育終了後にそのまま受けることができるため、保護者は教室が終わる頃に迎えに行けばよいだけ。母親の負担も少なく私は仕事終了後余裕を持つことができました。
迎えに行くとよく会うのが、ママ友A子です。A子の子どもは女の子ですが年少の時から同じクラスだったので、お互いの家で遊ぶこともしばしば。A子とは、気心の知れた程よい関係を築いていました。
その日も英語教室があり、仕事を時間通りに終えこども園へ向かう途中でした。
A子から
「ごめん! 仕事が終わらなくて。娘も一緒に迎えに行ってもらえる?」というLINEがきました。
「ついでだからいいよ」と私は返事をして、A子の子どもも一緒にお迎えに行き、家まで送り届けました。
「本当にありがとう。次は私が迎えに行くね!」A子はとても助かったと言ってくれました。
「困った時はお互い様だよ」と私は返しました。
ところが、翌週からも仕事が終わらないとA子は私に連絡してくるようになり、気がつけば毎回私はA子の子どもを迎えに行っていました。
「同じ部署の人が辞めて、仕事がまわらないから今日もお願い!」とA子は当たり前のように私に連絡をしてきました。
信じられない事実が明るみに
私は、人の子どもを毎回迎えにいくのは、責任があることだと思っています。両親に頼むことはできないのかなと疑問に思い始めました。
そんなある日、スーパーでA子の実母にばったり会いました。A子の家でたまに会うことがあったので顔見知りでした。
「いつも孫のお迎えをしてくれてありがとう。仕事もあるのに大変でしょう」とA子のお母さんが言ったので
「いえいえ、A子さんもお仕事忙しくて大変ですね」と私は返しました。
一瞬間が空き
「A子は仕事をとっくに辞めていますが…」とA子のお母さんから意外な言葉が返ってきました。
一体どういう事なのだろうと思い、よくよく話を聞いてみるとA子は、随分前に仕事を辞め、英語教室の日は実家でゆっくり羽を伸ばしたり、買い物に出かけたりしていることがわかりました。 私は、驚きのあまり開いた口が塞がりませんでした。A子のお母さんは、私が仕事の帰りのついでだからと親切に迎えに行ってくれているのだと聞かされていたようです。
距離をおくように
衝撃の事実が発覚し、私はウソをつかれていた怒りと、平気で人を利用できるA子が怖いと思いました。A子のお母さんが注意しておくと言ってくれたので、それ以来迎えを頼まれることはなくなりました。
しかし、こども園で会えば何ごともなかったように接してくるA子に
「なにか一言あってもいいのに」と私は心の中でモヤモヤしています。
子育てが忙しいのも、たまには羽を伸ばしたいのも皆一緒です。自分だけ良ければそれでいいという考えのA子には正直がっかり。私は「それまでの人」と距離を置くことにしました。
せっかく子どもの縁で出会ったママ友同士ですから、お互いが助け合えるようにできないものかなと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/こはる日和)