子どもと遊んでいたときに、声をかけてきた近所のおばさん。当たり障りのない話をしていたのも束の間、いきなり「子どもの食べ物は手作りしているか?」と聞かれたことから雲行きが怪しくなり…。勝手なアドバイスをスカッと撃退した体験談です。
近所のおばさんのアドバイス
ある日、家の庭先で遊んでいた私と2歳の娘。そこに通りかかった近所のおばさんがニコニコしながら
「いい天気ですね」と話しかけてきました。私も
「そうですね」と愛想よく返し、人懐っこい娘も元気に挨拶。
顔見知り程度の近所のおばさん。「お散歩日和ですね」など他愛のない会話をし、そのまま去るものと思っていると… おばさんはニコニコ笑顔のまま
「ママは添加物とか気にしてるの?」と突然聞かれました。
急な話題に驚きつつ
「え、添加物ですか?」と聞くと、
「子どもにとって添加物は毒だから。市販のものは添加物まみれだし、食べものは手作りがいいわよ」と笑顔で続けます。
「急に何なんだ!?」と不信感を覚えながら
「うちはそこまで気にしてないですね」と答えました。すると、おばさんは顔をしかめ
「ママは毒を食べさせてもいいと思っている?」と詰め寄ってきました。
おばさんの極端な言葉に驚いていると
「お料理は苦手? 私が教えましょうか?」
「おやつは手作りが基本よ」とどんどん勝手に話を進めます。
最初はおばさんの勢いに怖さを感じながらも「あまり関係のない人の話だし、適当に聞き流しておけばいいかな」と思った私。けれど、
「私は子どもに全部手作りしたわ」
「娘さんのために頑張ってみない?」などおばさんの押し付けにさすがに「好き勝手言って…」とイライラがつのってきました。そして私は
「あの!」とおばさんの話を遮り…。
ぐいぐいくるおばさんに反撃!
「添加物って具体的に何が危険なんですか?」
「亜硝酸ナトリウムとかアスパルテームとかありますけど」と切り出しました。おばさんは
「えっ…?」とたじろぎます。すかさず
「調味料ってやっぱり添加物なしのものですか?」と続けます。
実は私の娘は卵・牛乳・小麦の食物アレルギーがあり、その関係で娘が生まれてから食に関する資格をとりました。食品添加物についてもある程度勉強していて、具体的な名前を出せるくらいは知識があります。
知っている限りの知識を口にし
「○○ってどう思いますか?」などおばさんに質問攻撃! 最後に
「あ、私アレルギー食に関する資格を持ってるんですよ!」とニッコリ。おばさんはさっきまでの勢いはどこへやら、
「えっと… そんな細かいところまでは… 私はもっと全般的に…」とおばさんはバツの悪そうな表情で言葉を濁していました。それを見て私は心の中でガッツポーズ!
「添加物は毒」と言い切り、「子どもには手作りの食事」をぐいぐい押し付けてきたおばさん。最後には
「ママが頑張ってるならそれでいいのよ」と言い、そそくさと去っていきました。私は、わが家の現状も知らずに勝手なアドバイスをしてきたおばさんに言い返せてスッキリ!
娘がアレルギーになってから、私はこれでもかというくらい、食の勉強をして子どもの食事に時間を割いていました。なるべく手作りをし、睡眠時間を削ってかわいいクッキーを焼いたり、娘においしいパンを食べさせたくて何十回も米粉パンの試作をしたり…。大変でも娘が
「おいしい!」と食べてくれれば報われました。そんな中のおばさんからの勝手なアドバイス。子どものためを思ってのことでしょうが、つい言い返してしまったエピソードでした。
(ファンファン福岡公式ライター/K)