幼稚園の保護者役員は大変?! 現役幼稚園教諭ママが解説!

幼稚園の保護者役員。勤務している幼稚園では役員決めを毎年眺め、母親としては、わが子が通う幼稚園、小学校、中学校で役員を引き受けてきました。現役幼稚園教諭のママが、幼稚園の保護者役員について話します。

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思い返して大変だったのは幼稚園の役員

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 わが家の子どもは、今では中学生と高校生ですが、これまでそれぞれの子どもに対して決められている役員業務をこなしてきました。高校でもクラス役員を3人出さなければなりませんでしたが、ここまでくると自発的に「やってもいいですよ」という人がいて、最も時間がかからずにサクッと決まりました。

 今、思い返して一番大変だったのは、幼稚園の役員でした。4月の保護者会の沈黙に耐えられず、また先生が困り果てている姿に見かねて手を挙げましたが、なかなか大変でした。もう10年以上も前のことなので、今はもっと負担が軽減されていることを祈っています。

 数年前に勤めていた幼稚園では、3学期にアンケートを取って次年度の役員を進級前に決めていました。クラス替えのある学年や新入園児の年少クラスは4月の保護者会で決めますが、すでに何人かの内諾を得ていて、先生が困ることはありませんでした。

 多くの幼稚園では、いろいろなルールを決めているようです。例えば ・子ども1人につき最低1回は役員をする ・どうしても無理なら理由を示す ・運動会の警備など当日だけの仕事も用意しておき、それを数回で1回とカウントする ・生後間もない赤ちゃんがいる場合は翌年以降に持ち越す  などです。

 今は共働きの家庭が増えため、役員の負担が少しでも減っていくといいなと思います。

幼稚園の保護者役員を引き受けるメリット

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 幼稚園での役員は、実際にやってみると楽しいこともたくさんありました。

 他のママに比べて幼稚園に行く回数が多いので、園での子どもの姿を頻繁に見ることができます。先生ともより親しくなり、子どもの様子などを詳しく聞くこともできます。

 教諭の立場としても、やはり役員を引き受けてくれた保護者は少し特別に感じます。感謝の気持ちでいっぱいですし、来園された時には、子どもの様子をよく話します。
 幼稚園を身近に感じられる、子どもを間近で見られる機会が増える、というのは、役員を引き受ける大きなメリットではないでしょうか。

辞退したい場合の理由

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 どうしても役員はできない、という場合は、どんな理由だと角が立たないでしょうか。

 少し前に役員決めをしている保護者会で
 「えっ、妊活を理由に役員できないって?」という会話を耳にしました。
 「幼稚園児のママの多くは妊活中じゃない?」
 「2人目欲しくて妊活ってかなり大変だよ。私、しんどかったもん。認めるべきだよ」
 「でも1人認めちゃうと、毎年妊活を理由にする人が出るよ」

 そんな話し合いが続く中、あるママが
 「でも結局さ、イヤイヤやられても周りの人が困るんだよね。楽しくやれそう! って思ってくれるママの方が、みんなハッピーになれるよ!」と言いました。本当はこれが真理でしょうね。

 どうしても断りたい場合は、下の子がまだ小さい、フルタイムで仕事をしている、介護が必要な家族がいる、などがベターなのではないでしょうか。
 アンケートで回答する場合には「当日だけ可能な係なら協力できます」など代替案を示しておくと、さらに理解が得やすいと思います。

 役員を引き受けてくれた人に感謝の気持ちを忘れず、やらないのであれば方針に文句は言わず、できる範囲で協力すればいいのではないでしょうか。

年長クラスの役員は大変だけど楽しい!

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 年長クラスの役員は、特に敬遠されることが多いようです。卒園準備や各委員会の委員長をやらなければならない場合が多いからです。

 でも実際に引き受けたママからは、
 「昔の文化祭みたいで楽しいね!」という声などが聞かれます。「大変だ!」という大前提があるからこそ、互いの負担を最小限にしてやっていこう! という連帯認識が生まれるのでしょう。

 積極的に「やります!」とはなれなくても、もし役員に決まった時には、それぞれが無理せずできる方法を探しながら取り組むと楽しいかもしれません!

(ファンファン福岡公式ライター/nanako)

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