大人も仕事に行きたくない日があるように、子どもも学校に行きたくない日があります。わが家は1年に1度だけズル休みができる制度が存在します。この制度は4つのルールを守ることが重要です。もし、間違えると小学生にはつらい出来事がまっているのです。
ズル休み申請書とは
わが家には小学4年生の娘と、2年生の息子がいます。幼稚園の頃は子ども達が
「今日はお休みしたい」と言うと、私の仕事の都合がつけば休んでいました。そんな幼稚園時代を過ごした娘は、小学生になっても
「今日はお休みしようかな」と言います。しかし小学生にはお勉強があり、簡単に休んでいいものではありません。娘に話すと
「じゃあ行きたくないときはどうしたらいい? ママもお仕事嫌だなって言うじゃん!」と一言。その通りすぎて何も言えません。子どもだって疲れていきたくない日もあります。
そこで有給休暇申請書のように、ズル休み申請書を作りました。娘に話すと
「ズル休みはいけなんじゃないの?」と消極的。私は
「上手く休むことも生きていく上で大切なの。1日休んで元気になるなら必要よ」と説明しました。娘は少し考えこみ
「休んで元気になるならいいってこと?」と尋ねます。話の雰囲気は伝わったようです。
ズル休み申請書のルール
ズル休み申請書には4つのルールがあります。
1. 1年に1度のみ使用可
2. 申請書を記入してママに提出する
3. タイミングは必ず自分で決める。他の人は口出しをしない
4. 必ず休みたい理由を記入する
理由の例:とにかく休みたい・ママと一緒にお出かけしたい など
ズル休み申請書の効果
慎重派の娘は、1年生の秋に
「なんだか疲れたなぁ」とズル休みをつかいました。2年生のときは、息子が体調を崩して私がそちらに手を取られていた後に
「今日はママと遊びたい」と言って2人で休みを満喫しました。
そして息子も小学生になりました。なんと息子は、小学1年生の夏休み前にズル休みを申請。1日心置きなく休んで、翌日は元気に学校へ行きました。
休む日は、学校には
「少し疲れているようなのでお休みさせます」と伝えます。先生には申し訳ないのですが、「家の用事」という理由では、休んだ日の宿題も渡されてしまうのです。心の休暇が「明日は宿題2日分か~」と嫌な気持ちになっては意味がないため、そこは嘘も方便と割り切っています。
使用方法を間違えると?
2学期になると、息子はまた
「今日ズル休みしようかな」と言い出しました。私が
「もう1度使ったから、今度は先生にズル休みって言うよ?」と伝えましたが息子は
「いいよ! 今日休みたいもん」と言うため、ズル休みをすることに。もちろん学校には
「今日お休みします。ただのズル休みです」と伝えます。
先生は、学校で嫌なことがあったのか心配されます。そのため、しっかりと
「本当にただのズル休みです。学校は楽しんでいるので大丈夫です」と伝えました。
1日楽しく過ごした息子。しかし翌日、帰宅して一言目に
「昨日の宿題も出された~ プリント2枚ある。学校行けばよかった」と玄関に倒れこんだのでした。
のんびり休む日も大切
子どものために作ったズル休み申請書。今では息子も
「今日は行きたくない気分だけど、今ではない気がする」と、いつ休むのか考えるようになりました。1年に1度でも「家でのんびり休める日がある」この余裕があることで、毎日楽しく学校に通えているようです。ちなみに使わなかった年は繰り越し可能です!
(ファンファン福岡公式ライター / ユズキ)