9月の敬老の日、私の父はこの日を誰よりも心待ちにしています。その理由は、孫からメッセージカードの贈り物があるから。「また公園で遊ぼうね」と、はじめは微笑ましかった内容ですが、成長するにつれてそのメッセージがより具体的に…。息子の成長を感じさせる敬老の日のプレゼントに、大笑いした出来事をお話します。
孫が大好きなおじいちゃん
私の父はいわゆる九州男児。口数は決して多くなく、私が子どもの頃はとても厳しく育てられました。その厳しさ故に、思春期は反抗し何日間も話をしないことも。
そんな父ですが、孫の誕生と共に性格がガラッと変わり、今では孫にデレデレのおじいちゃんに変化しました。孫からのお願いは何でも聞く“イエスマン”となり、公園や川など色々な場所に遊びに連れて行ってくれます。そんな父の事が息子も大好き! 私の実家に遊びに行くと、常にベッタリ状態で、2人仲良く遊んでいます。
そんな溺愛する孫からのプレゼントは、父にとって全てが宝物。特に息子が保育園で作ってくる敬老の日のプレゼントを、毎年とても楽しみにしています。
成長を感じるメッセージ
0歳児の時は手形と写真だけだったメッセージカード。成長するにつれて言葉が増えてくると、息子が父にあてたメッセージを保育園の先生が代筆してくれるようになりました。
「公園であそぼうね」、「ボールなげしようね」と、とても微笑ましいメッセージで、心がほっこりするような内容でした。
しかし、2歳を過ぎた頃からその内容に変化が表れ始めたのです。意思をハッキリ表すようになり
「おもちゃ買ってね」、「きょうりゅうの人形欲しい」と要求が具体的に!
「これは、敬老の日のメッセージではないのでは…?」と私は困惑しつつも、内容が具体的すぎて思わず笑ってしまいました。さらに息子が3歳になると、好きなおもちゃやキャラクターが定着してきたことで、メッセージもより具体的なってきたのです。
「〇〇の変身セット買ってね」、「恐竜のおもちゃは2個買ってね」と個数や物まで指定する始末。これには私も大笑い! 妙なところで息子の成長を感じてしまいました。息子はというと、早くおもちゃが欲しいのか、父に会うのを楽しみにしている様子でした。
いわゆる「敬老の日のメッセージ」とは違う気もしましたが、父は孫からのプレゼントを心待ちにしています。後日、息子と一緒に父にメッセージカードを渡しに行きました。
孫からの要求が書かれたメッセージカードを受け取った父は大喜び! とても嬉しそうな顔をしていました。そして、肝心のメッセージを読んで、大爆笑!
あまりにも具体的なので
「おもちゃをプレゼントしない訳にはいかないなぁ」と困りつつも、どこか嬉しそうな顔でメッセージカードを眺めていました
4歳になった息子の要求とは?
そして、息子が4歳になった今年、メッセージカードには前年を上回る5つの要求が記されていました…。極めつけは
「たんじょうびには自転車が欲しい」とまで書かれており、まだまだ先になる誕生日プレゼントの予約までしてあったのです。
これには私もびっくり仰天! こんなに先を見越した4歳児、聞いたことない、と感動すら覚えてしまいました。
来年はもしかしたら、もっと細かな要求が記されたメッセージカードになってしまうかもしれません。それでも孫からの敬老の日のプレゼントを楽しみにしている父。いつまでも健康でいて欲しいと願うばかりです。
(ファンファン福岡公式ライター / kashiwagihahiira)