娘が小学4年生の頃、いい子だと思っていた子が、裏では陰湿ないじめをしていたことが分かり、ショックを受けたことがありました。小学生とは思えない衝撃的ないじめの内容とは?
気付いていないのは大人だけ? Aちゃんの裏の顔
娘と同じクラスのAちゃんは、礼儀正しく成績優秀でしっかりした印象の子。先生からも信頼され、Aちゃんママも
「うちの子は何でも自分で出来ちゃうから手がかからないのよ」と自慢の娘だったようです。
しかし娘を含め、何人かはAちゃんを怖がっていました。
娘に理由を尋ねると
「Aちゃんて意地悪だよ…」と言うのです。Aちゃんは、いつもBちゃんと一緒にいたのですが、先生が見ていないと、Bちゃんを仲間はずれにしたり、キツい命令口調になったりと、大人しくて逆らえないBちゃんに対して意地悪になるそう…。
先生や私たち親の前でのAちゃんは、ちょっと頼りないBちゃんに優しく世話を焼いてあげている印象しかありません。BちゃんもAちゃんを頼りに慕っているものとばかり思っていたので、娘からその話を聞いた時は信じられませんでした。
そんなある日、学校での休み時間に、娘を含め何人かがAちゃんに呼ばれたそう。
Aちゃんは
「これ見た人は仲間だから。裏切らないでね」と言い、ノートを見せてきたのですが…。
陰湿すぎる! ノートの内容は?
なんとそのノートには、嫌いな子の名前が数名と、嫌いな理由、いじめ方、などが書いてあったんだとか。その中にはBちゃんの名前も。
すでに男子を含む何人かは、そのいじめグループに入って、いじめを実践していたようです。また、内容がとても陰湿で
〇 通りすがりに「邪魔」って言う
〇 みんなでターゲットの方を見てクスクス笑う
〇 団体競技の時、ターゲットが失敗したらみんなで責める
というものでした。
それを見た娘が
「これ… いけないことじゃないの?」と言うと、Aちゃんは
「うちのママは、『嫌いな子をいじめるのは良い事』って言ってたもん」と言ったそうです。
さらに驚きなのが、その場にいたみんな面白がって賛同していたというのです。私は、勇気を持って正直に話してくれた娘の気持ちを無駄にしないよう、絶対に娘を守ろうと思いました。
それと同時に、Aちゃん達がやってる事は悪い事だと早く認識させないといけないと思い、娘の許可を得てから担任の先生へ相談しに行きました。先生も
「Aちゃんがそんなことを?!」とショックを隠しきれないようでした。
先生の気を利かせた対応
後日、先生からその後の様子を聞きました。先生は、娘が告げ口したと気付かれないように考えて、ぬきうちで全員の“荷物検査”をして、Aちゃんのいじめノートを見つけてくれたんだそうです。
一応娘も含め、いじめメンバーに関わった子達は全員注意をうけ、Aちゃんも他メンバーも反省していたというお話しでした。
先生は、Aちゃんママにもこの出来事を伝えたそうですが
「たかが子どものやった事でしょ? 大袈裟に騒ぎすぎ!」と言われたそう…。
娘によると、Aちゃんも先生に怒られた後、裏では反省している様子もなく
「あーあ、見つかっちゃった」と笑っていたんだとか。
その後、Aちゃんのいじめ行為はなくなったということですが、娘はAちゃん達とは距離を置き、いじめのターゲットになっていた子達と一緒にいることを選んだようです。
わが子を信じたい気持ちは分かります。しかし、本当に子どものためを思うなら早いうちに過ちに気付かせ、反省させることも親としての責任では? と感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / 抹茶)