結婚8年目、4歳の男女の双子を育てるワーキングママです。双子に翻弄(ほんろう)されながら夫婦で頑張って子育てをしています。共働きで朝早くから夕方まで保育園に預けているので、平日は家族でゆっくり食事をしたり話したりする時間もほとんどありません。そんなすれ違いの日々が続く中、家族の絆が希薄にならないために心がけている、簡単なコミュニケーション術を紹介します。
簡単で何げない方法が一番続けやすく、しかも効果的
まず、実践しているのは、「触れる」ということです。 日常生活の中でお互いに触れる機会って、意識してみると意外と少ないと思いますよ。簡単で何げない方法ですが、わが家のようにコミュニケーションに割ける時間が少ない家庭には、続けやすく、とても良い手段です。
夫が朝の短い時間の中で子どもと触れ合える機会は限られています。だからこそ、子どもを起こすのは夫の役割にしています。 最初はとんとん背中をたたくのですが、もちろん2人とも起きません。次第にくすぐりに変えると「キャキャキャ~」と楽しげな声が響き始め、2人は寝室から笑いながら猛ダッシュで逃げてきます。
その後に夫、私の順に子どもを抱きしめるのが、わが家の朝のお決まりです。夫が出勤する時は、玄関で全員でハイタッチをして見送ります。 夫が早出の時は、子どもの起床時間前に出て行くので
「今日はパパの“こちょこちょ”がないから元気が出ない」と寂しそうに起きてきます。私が同じようにくすぐっても違うようで
「つまんな~い」と言われてしまいます。 保育園に2人を送って行き、別れる時には1人10秒ずつハグをします。その際に耳元で「○○ちゃん大好きだよ」や「仕事中でも○○くんのこと考えて頑張るね」など伝えます。
すると子どもたちもとてもうれしそうに
「ありがとう、頑張ってね」と言ってくれるので、私の毎日のパワーの源になっています。迎えに行った時も1人ずつハグをします。
しつけや注意の時にも、触れ合うことで気持ちが通う
先日、おもちゃの取り合いで息子が娘を殴りました。 私は料理中でしたが、手を止めてその場に行き、息子に
「殴るのは○かな×かな?」と聞きました、すると息子は
「バツ」と答えました。
「もしママが○○君を同じように殴ったらどう思う?」と聞くと
「痛くて泣いちゃう」と答えたので、頭では理解しているようです。
「殴るのではなく、お話しで決めようね」と諭すと理解したようなので、頬を軽くなでて
「ありがとう」と伝えました。
このように、しつけの時にも触れ合うことを大事にしています。離れた場所から言葉だけで注意するよりも、子どもの理解を得るのに効果があると感じています。
手つなぎ散歩は、夫婦の愛情表現
「触れる」コミュニケーションは、夫婦関係においても良い潤滑油になっています。
「おはよう」と言うだけでなく、近くにいたら肩をポンとたたいたり、疲れていそうな時は
「疲れてるね、大丈夫?」と背中に手を当てて言うだけでも、相手の気持ちが和らぎます。
けんかした時でも
「ごめん」の一言より、肩に触れて謝られた方が、こちらの気持ちも楽になります。
中でも私が好きなのは、近所を散歩する時に夫と手をつなぐことです。何げない会話をしながら子どもの歩く後ろを夫と手をつないで歩いていると、「この人と結婚してよかったな」としみじみ思います。 夫は夜、子どもたちの寝顔にそっと触れると、1日の疲れがリセットされ、明日また頑張ろうと思えるそうです。
このように、日々話す時間があまりなくコミュニケーションが少なくても、触れ合うことで家族の絆は深まると実感しています。
触れることで相手のぬくもりを感じ、心が癒やされ、安らぎを与え合える家族の関係に、わが家は幸せです。ぜひ今日から試してみてください。
(ファンファン福岡公式ライター/しおりtwins)