子育てしてると、気をつけていても予想外のことが起こるものですよね。私が体験したのは、まさかの誤飲。結婚指輪を飲み込んでしまった息子はどうなるのでしょうか…?! 私の体験が参考になれば幸いです。
平和な土曜日のハプニング
ある土曜日のこと。私は、1歳半になる息子とのんびり家で過ごしていました。
キッチンで皿を洗っていると、リビングで遊んでる息子の口元でキラリと何かが光りました。おもちゃかな? と近寄ると、息子はそのままゴロンと寝転がり、コンコンと咳をしました。口の中を見ても何もありません。様子はいつも通りで、大好きなおもちゃに夢中だし、気のせいかなとキッチンへ戻りました。
結婚指輪が無い!
皿を洗いおわり、食卓に置いていた結婚指輪とハンドクリームを取りに行くと… 指輪が無い! この時、ようやく「息子が指輪を飲み込んだかも」と思いました。いつも指輪を触りたがっていたし、間違いないと確信。
私は手荒れがひどくて、皿洗いの前には、指輪を取ってハンドクリームを塗るのが習慣でした。
その日は短時間なので、つい食卓の上に指輪を置いたままにしてしまったのです。今までは食卓に手が届かなかったのに、最近届くようになっていたので、気をつけなきゃと思っていた矢先でした…。
まさかの小児科たらい回し
震えながら、すぐにかかりつけ医に電話します。看護師さんが電話に出てくれましたが
「苦しがってないなら、来ても何もできません。おうちで様子を見て。3日後にウンチと出て来ますから」と淡々と言われたのです。
とまどいながらも電話を切るしかなく、とても悲しい気持ちになりました。初めての子育てで、かかりつけ医のことは頼りにしていたからです。
「うちに来ても何もできない」という言葉がすごく冷たく感じました。
次に電話した近所の総合病院では
「時間外なので他をあたってください」の門前払い。
小児救急に電話すると
「苦しんでいたり、窒息の可能性があれば切開手術になりますが… その状態なら様子を見てください」と、どこも冷たい対応でした。私が真っ青になりながら、電話している間も、息子はお気楽に遊んでます。
元看護師のママ友からアドバイス
救急車を呼んだ方がよかったのか… と悩んでいる時、ふと元看護師のママ友を思い出し、話してみました。
「確かに苦しがってなかったら大丈夫やけど… 診てくれてもいいよな! 笑」とママ友が笑ってくれて、少し落ち着きました。
彼女いわく、息子が飲み込んだ指輪の形状や素材は、誤飲の中では安全な部類で、数日後にウンチと出てくるのは確かとのこと。ちなみに指輪は、プラチナ素材でシンプルなデザインでした。
この時ほど、息子のお腹がスケルトンになってくれたら良いのにと思ったことはありません。そのうえ、飲み込んだのが大切な結婚指輪というダブルの衝撃。
「誤飲」とインターネットで検索すると、怖い話ばかり。気を失いそうになりながらも、息子の様子を観察するしかありませんでした。
長い3日間が始まる
その日のウンチはいつも通り。その次の日も…。
毎回、割り箸で隈なくチェックしました。指輪をゴミ箱に捨ててしまったらとんでも無いですから。
幸いにも息子の様子はいつも通りで、「あれは夢だったのでは?」と思いたくなりますが、結婚指輪がない事が私を現実に戻してくれました。
そして3日目。
本当にウンチと一緒に出てきたのです! 久しぶりに会えた結婚指輪。まず思ったことは「洗わなきゃ…」でした。
「せっかく出てきたのに、洗面台で流さんよう気をつけろよ」と主人に注意されながら、キレイに洗って元通りです。
子育ては何が起きるか分からない
あれから数年。結婚指輪は、何事もなかったように私の薬指に輝いています。息子も元気です。ちなみに… かかりつけ医は変えることにしました。今になれば冷静に受け止められますが、あの時の孤独感は相当なものでした。
息子の場合はいつもと変わらない様子でしたが、もし気になる症状があれば、病院を受診することが大切だと思います。
子育てって何が起こるかわかりません。少しの注意で防げるものもたくさんあります。この経験が少しでも皆様の子育てライフの手助けになれば嬉しいです。
(ファンファン福岡公式ライター / mimi)