神出鬼没に足跡を残すアート界の異端児・バンクシーをリアルに体感できる展覧会「バンクシーって誰?展」が福岡アジア美術館(福岡市博多区)で3月26日(日)まで開催中です! ファンファン福岡編集部が参加した内覧会の様子をリポートします。
バンクシー作品の街並みをリアルに再現!
制作活動の全貌や動機など真相が分かる人は少なく、謎に包まれた存在のバンクシー。「バンクシーって誰?展」は、世界各都市を巡回した「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の作品を日本オリジナルの切り口で紹介し、全国5都市で約50万人を動員した展覧会です。
会場にはバンクシーの額装作品60点が展示されているほか、活動の3大地域といわれる欧州、アメリカ、中東の街並みが再現。映画のセットのようなリアルな街並みのほとんどを撮影することができます。
会場に仕掛け。エンターテインメント要素満載!
開幕にあたって本展覧会の企画を手掛けた日本テレビ放送網グローバルビジネス局イベント事業部プロデューサー・落合ギャラン健造氏があいさつ。「会場に仕掛けを散りばめています。バンクシーが現場の緊張感の中で作品を発表してきたことを感じ取ってもらえたら」と語りました。
「没入感が味わえます!」(筧美和子さん)
福岡展公式サポーターの筧美和子さんは「美術展としてはもちろん、エンターテインメント要素も強く、旅をするような没入感が味わえます」と話します。
筧さんのおすすめは、アートに造詣が深いポールスミス氏が所有する絵画「コンジェスチョン・チャージ」。のみの市で売られていた無名の画家の絵にバンクシーが描き足した作品で、本展に出品された希少な油彩画です!
会場に入って、まず目を引いたのがイギリスで発表された作品「Spy Booth(スパイ・ブース)」(2014年)。トレンチコートにサングラス姿の3人組が本物の電話ボックスを取り囲んでいます。国家の監視活動を風刺していると考えられているそうです。実際の作品は建物の工事中に跡形もなく消えてしまったとか…。
中東パレスチナで発表された「Flower Thrower(フラワー・スロワー)」(2005年)は火炎瓶の代わりに花束を投げる人物が描かれた壁画です。ほぼ現地と同じサイズ(約5m)で再現されていて圧倒されます。
軍事攻撃で廃虚化したパレスチナのガザ地区に出現した《子猫》「Giant Kitten」(2014年)は被害を受けたパレスチナ人の窮状と苦しみに光を当てた作品。バンクシーの意図に思いをはせてみてください。
中村倫也さんが音声ガイドを担当!
本展のアンバサダーで俳優の中村倫也さんが音声ガイドを担当! 中村さんのガイドを聞きながらバンクシー作品の背景などについて理解が深まります。手持ちのスマートフォンで利用でき、ガイドの所要時間は約30分です。
バンクシーファンはもちろん、初心者でも没入できる世界が広がっていました。会場でしか買えない限定グッズもそろっています!
バンクシーって誰?展
会期 2022年12月17日(土)〜 2023年3月26日(日)※水曜休館
※年末年始 2022年12月26日(月)〜2023年1月1日(日)休館
会場 福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7、8階)
入場料 <一般>平日2,000円、土日祝2,200円<大学・専門学生>平日1,700円、土日祝1,900円
<小学・中学・高校生>1,200円
★お得なチケット
【アフター5】 1,700円 ※金曜·土曜はナイトミュージアムを開催。金曜、土曜17:00~19:30入場限定のチケッ ト。当日券売場でも購入可能
【グループ割チケット】1人1,900円 ※平日、土日祝共通の料金。当日3人以上のグループで入場が可能な人限定のチケット。当日券売場でも購入可能
時間 10:00 〜 18:00 ※最終入場は30分前【ナイトミュージアム】金、土曜は20:00まで開催
問い合わせ 「バンクシーって誰?展」福岡展実行委員会
幹事社 FBS福岡放送(福岡市中央区清川2-22-8)
事務局 092-732-1688 平日10:00~17:00(スリーオクロック内)