数年前ようやく「ガラケー」から「スマホ」へ切り替えた昭和生まれの私。ママ友と連絡が取りにくかったのが替えたきっかけだったのですが、そんな私が時代に取り残されていると実感した授業参観の話です。
昭和の小学校では見られなかった光景に驚き
私が子どもの授業参観に参加して一番ジェネレーションギャップを感じたのは、先生がスマートフォン(スマホ)を使いこなして授業をしていたことでした。
わが子が通う小学校の各教室には、大きな液晶テレビが設置されています。昭和の小学校にあった「視聴覚教室」は今では姿を消しているとのこと。黒板の横に設置されたテレビは、普段教材ビデオを流すために使われているようですが、時には先生のスマホやタブレットを接続して手元を画面に映し出すことも… 昭和の時代にはなかった授業風景です。
先生が開いている教科書のページを映したり、算数の授業でコンパスの使い方を教えるために先生の手元を映したり。生徒はそれをお手本にし、自分のノートにコンパスでたくさん丸を描いて習得していました。
授業参観がある日の放課後は「保護者と一緒に下校」することになっているので、保護者は最後のホームルームの時間まで廊下から参観します。久しぶりに顔を合わせたママ友とつかの間の談笑タイムにもなります。もちろん小声やアイコンタクトで、ホームルームの邪魔はしません(笑)
ホームルームも終わりに近づいた頃。
「それでは、帰りの準備をしましょう」と先生が言い、なぜかその場でスマホを手に取りました。そして、生徒の前で画面をなぞり始めたのです。 「え? 今スマホ見るの!?」と思った私。
先生の個性が垣間見えるユニークな試みが
すると、テレビの画面に「ルパン三世」の映像が映し出され、「ルパン三世のテーマ」の曲が大音量で流れ始めたではありませんか! そして生徒たちは曲に突き動かされるように、せっせと帰る準備にいそしみ、あっという間に準備が完了!!
帰り道、子どもに聞いてみると
「いつも音楽かかってるよ~」とあっさりとした返答でした。
担任の先生に後日聞いてみたところ「ルパン三世のテーマ」が一番、児童がノリノリで準備に取り掛かる曲なのだそう。他にも「名探偵コナン」「ドリフターズのひげダンス」を試したそうですが、ノリはいいけどなかなか準備がはかどらなかったらしく、ルパン三世のテーマを採用したということでした。
先生によって選曲はさまざまで、長女の担任は「ルパン三世のテーマ」ですが、次女の担任の先生は「明日はきっといい日になる」(高橋優)です。
先生の年代と好みが分かるような…。保護者の私にとっても、先生のキャラクターを垣間見ることができる面白い一面となっています。
(ファンファン福岡公式ライター/なな)