【人生で一番恥ずかしく痛い経験】10日間の便秘で救急搬送された結果…

 突然ですが、あなたは便秘症ですか? そうであれば、毎日便が出なくても気にしていないかもしれません。しかし、便秘も度が過ぎるとかなり危険です。今回は便秘が原因で起こった、とても痛くて恥ずかしい私の経験をお話しします。

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便秘の腹痛はある日突然やってくる

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 あれは娘が生まれた年の夏でした。私は普段から便秘気味で、1日や2日は便が出ないことは普通でした。水分や食事も気を付けていましたが、その日はもうすでに10日間出ておらず、下腹部が膨らんで重苦しく、自分でも「まずいな」と感じていました。

 昼頃、ソファーで娘の授乳をしている時、腸が捻じれるような強い腹痛が突然やってきました。「やばい。お腹が痛い」と娘をベビーベッドに置こうとしたものの、娘が号泣するため、仕方なく授乳しながらトイレへ向かいました。

 痛みで身体を真っすぐにできず、くの字に曲げながらトイレへ到着すると、右手で娘を抱えたまま、便座に座りました。この時にはまだ「お腹は痛いけど、これで便秘が解消する。よかった…」と考えていました。

恐怖は腹痛だけではなかった

 「あれ?」と、すぐに異変に気付きました。いざ、排泄しようとしてもできないのです。肛門のすぐそこまで便は来ていて、出てこようとする感覚はあるのに出せないのです。何回踏ん張っても便が出せません。

 夏のトイレは蒸し暑く、すでに全身汗だくです。「きっと便が大きく硬くなってしまって出ないのだろう」と思いましたが、理由がわかったところで、どうしたらいいのかわかりません。娘を抱えた状態のまま、額には脂汗が流れています。痛みで「うぅ…」とうめき声を漏らし、頭の中で「フン詰まりで死亡」という言葉が浮かんで恐怖を感じ、どうにか便を出そうとしていました。

 トイレに入ってから20分くらい経った頃、お腹が痛すぎて、嘔吐してしまいました。娘も汚れてしまい号泣。この時点で心が折れ「もうだめだ… 救急車…」と、はいずってスマホをとりにいき、救急車を呼びました。

便秘の処置がさらに私を苦しめる

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 娘と共に病院に搬送され、最初に痛み止めの点滴をされました。案の定「フン詰まり」ということで「摘便処置」を行うことになりました。摘便処置とは、その名のとおり、便を物理的に摘出することです。

 先生の指示どおり、台の上で横になり、海老みたいに丸まると、麻酔はせず完全に意識がある状態で処置が始まりした。
 硬くなった便は一度では掻き出せないので、何度も何度も細長い金属の匙状の棒を肛門に突っ込んではかき出して、少しずつ摘出していきます。当然のことながら臭いもありますし、肛門も痛いです。匙を突っ込まれる度に肛門がダメージを負います。

 さっきまで「この痛みや苦しさから解放されるならなんでもいいからやってくれ!」と思ってはいたものの、実際に処置が始まると、腹痛の時とは違う痛さと冷静になった頭で恥ずかしさを感じ「さっきのほうがマシだった!」と思いました。
 
 会話も一切なく永遠とも感じられた長い時間が過ぎ、摘便が終わりそうな雰囲気にホッとしていると、
 「じゃあ浣腸しますね」と声が聞こえ、重症であろう肛門に浣腸が刺さり、思わず「ひっ」と声が出ました。
 「はい、パンツ履いていいですよ。トイレに行くのは5分我慢してね」と看護師に笑顔で言われ、トイレへ案内されました。

 浣腸の効果はすぐにやってきました。お腹がギュルギュルと鳴りだし、便意が押し寄せてきます。さっきまでは、どんなに頑張っても出てくれなかったのに、今は出したくないのに出てしまいそうな便。なんて天邪鬼なのでしょう。
 「早く早く」と、時計の秒針を急かしながら必死に便意を我慢して、5分経った瞬間に解禁。2、3回に分けて流さないといけないほどの便が出て、腹痛も気持ち悪さも嘘のようになくなり、長い苦しみから解放されたのでした。

便秘の原因は…?

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 便秘の原因は、水分不足でした。自分では水分をとっているつもりでしたが、汗や母乳で身体の水分がたくさん使われてしまったのでしょう。この経験が完全にトラウマとなった私は、今ではこまめに水分補給をして、バランスよく食べ、乳酸菌なども摂り、運動までして、便秘との縁を切りました。
 
 便秘は本当に怖いです。皆さんもお気をつけて。

(ファンファン福岡公式ライター/神宮寺 珠子)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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