カーテンを開けると、窓に浮かびあがる、無数の手形。まるでホラー映画のワンシーンのようで、思わず恐怖に固まってしまった私。その正体は多くの家庭に常備してある「アレ」だったのです。
窓に無数の手形が!
ある冬の日の朝の出来事です。私は、締め切りがちで籠ってしまった空気の入れ替えをしようと、リビングのカーテンを開けました。 窓からの冷気を防ぐために窓際に立てているボードも一旦撤去。そして窓の上下のロックを解除しようと、視線を下方に落とした瞬間! リビングの窓に、無数の白い手形が浮かんでいるのが目に入りました。まるで、ホラー映画にでも出てくるような光景。 一瞬背筋が寒くなり、「何これ?! 心霊現象?!」と固まってしまった私ですが、よくよく近づいて見ると、どうやら小さな子どもの手形のようにも見えます。 しかもペタペタと無造作につけられた手形には、妙な立体感があるのです。私はおそるおそる、指を伸ばしてその手形に触れてみました。 触れてみると、指にはズルッとした感触が…。なんだか、とっても嫌~な予感がします。 手形を触ってみて犯人が誰かを確信した私は、5歳と3歳の息子をその場に呼びつけました。 「これは、一体何?!」 息子たちは、「あ、これね! すごいでしょう!」となぜか誇らしげ。 長男が「見て!見て!これだよ~」と、持ってきたボトルを見て、私は「やっぱりか!」と、思わず頭を抱え込みたくなってしまいました。
手形の正体とは…?
長男が手にしていたのは、手足の保湿用に家族で使っていたワセリン。みんなが使うものだからと、子どもの手の届く場所に置いていた私の痛恨のミスです。 どうやら息子たちは、ワセリンをべったりと手に塗り込み、その手で窓に手形をつけて遊んでいたようなのです。 たまたま子どもたちの手の位置が、冷気を防ぐボードよりも低かったのも災いしました。ボードの陰に隠れてしまうと、子どもたちが何をやっているか、見えなくなってしまいます。 ワセリンの手形はボードの陰に完全に隠れており、そんないたずらをしていたことに気付けなかったのです。 「ね、お母さん!すごいでしょう!」 う、うん…。たしかにすごい。でもこの手形、どうやったら綺麗になるの?!
掃除に大苦戦
得意そうに自分たちの手形を見せる息子たちに、「もう二度としない」と約束させ、すぐに窓掃除に取り掛かった私。 ひとまず雑巾で拭いてみましたが、拭けば拭くほどワセリンが伸ばされて被害は拡大。ある程度落としたつもりでも、油膜が窓にしつこく残ってしまって大苦戦。 アルコールやら、洗剤やら、ありとあらゆる掃除グッズを総動員して、試行錯誤すること1時間。 私の肩や腕は筋肉痛になってしまいましたが、なんとかピカピカの窓を取り戻したのでした。 (ファンファン福岡公式ライター/minimix) 福岡市在住、5歳と3歳の男の子のママ。 子どもの病気をきっかけに、医療業から在宅ライターへ転向。 年子の男子二人の育児を楽しみつつ、ライター業にも専念中。
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