初めての育児で不安いっぱいの中、ママ友の存在は頼りになりますよね。私は初めてできたママ友から、自宅に遊びに来ないかと誘われました。ウキウキで行ってみると、そこは何やら違和感が…!
初めての子育てで不安がいっぱい! 相談相手が欲しかった私
私は慣れない育児で毎日くたくた。夫は仕事で忙しく、実母も遠方で相談できず育児に対して不安があり、相談相手が欲しかったのです。
娘が8カ月の頃、役場のプレイスペースでAさんと出会いました。私より少し年上で優しそうな人、という印象でした。お互いの子どもの月齢が近く、次第に育児について相談し合う仲になりました。
ある日、Aさんから連絡がきました。
「来週土曜日、家でパン作りをするんだけど遊びに来ない?」と。 私は「自宅に誘われる=私に親しみを持ってくれている」と思い、Aさんに会える当日がとても楽しみでした。
所々感じる違和感 パン作り教室の本当の目的とは?
手土産のケーキを持ってAさんの自宅にお邪魔すると、なぜかパン作りを教えてくれる年配の女性の先生と、娘と同じ月齢位の子ども連れのママが2組いました。他の人が来ると聞いていなかったので「あれ、私以外にも呼んでいた人がいたんだ。」と驚きました。
先生はハキハキと物を言う人で
「ブロッコリーをただ洗うだけじゃダメなの。この洗剤を使わないとね、汚れなんて落ちないの。さあ、私がやったようにやってみて。洗剤も入れてね。」と洗剤を取り出し、なぜか同じようにするよう強制されたため、違和感を覚えました。
その洗剤を受け取った瞬間、私は目を見張りました。はっきりと某マルチ商法で有名な企業名が書かれていたのです。キッチンを見渡すと、いくつかの調理器具にもその名前が…。そう、真の目的に私が気づいた瞬間でした。
「この鍋はお店で売っている鍋よりいいのよ~、野菜がおいしく煮えるの。他の鍋とは違うのよ。やっぱりいい道具を持たないとね」
「この洗剤を使って野菜を洗ってお料理をしたら、私の子どもはアレルギーが治ったのよ」と先生は次々と道具などを紹介しながら、購入を勧めてきました。
「そうですね、いいですね~ 主人に相談してみます…」と度々入る勧誘に相槌を打ちつつも、
「買います」とは言わないよう、必死にかわしました。もちろん、家の場所、主人の仕事などを聞かれましたが、個人情報を言わないよう心がけました。
同じようにもう1組のママも困惑しているのが見てわかりました。Aさんを除いた2組の親子のうち、おそらく1組は私と同じ立場、もう1組はサクラだったのではないかと思います。
お開きの時。Aさんから少し申し訳なさげに
「1人2,000円ね」と言われました。 「勧誘した上にお金とるの!? しかも地味に高!」と心の中で叫んだ私でした。他の人たちは特に驚いた様子もなく払っています。もしかしたら事前に知っていたのかもしれません。だからみんな手土産がなかったのね、と納得しました。
帰宅後、私はAさんに一言お礼をLINEで送ると、即ブロックしたのでした。
ママ友は距離感が難しい
ママ友は、子どもを介したお付き合い故に、相手の事を深く知らないうちに仲良くなってしまう場合があります。時には、子ども同士の付き合いに響くからと付き合いをやめたくてもやめられない場合もあるかもしれません。
ママ友と仲良くなり距離を縮める事は決して悪い事ではないですが、相手が信頼できる相手なのかを見極める必要がある、と学んだ出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/アサ)