付き合っていた彼氏とのできちゃった婚を報告! 義母のひと言に衝撃が走る

 結婚と同時に生じる課題「義実家との関係」。苦労されている方も多いと思います。私は、初めての会話で衝撃のひと言を聞いて以来、10年経った今でもモヤモヤ…。幸せ真っ只中、結婚を報告するために義実家に電話をしたときのエピソードをお話しします。

目次

「はじめまして」の次に、義母から出た言葉は…

 当時23歳だった私。付き合って半年も経たないうちに妊娠が判明し、まだ「彼氏」だった同い年の夫に告げると
 「うれしい! 結婚しよう」と即答してくれました。

 私の両親がいわゆるカタブツで、特に「できちゃった婚」など許してもらえるはずがなかったということもあり、まずは夫の実家に報告をしてから、今後の作戦を練ることにしました。

 実は、夫にとって私は初めての彼女。付き合ってすぐの頃から、母親や姉に「彼女ができた」「一緒に住む予定」など、逐一報告をしていたようです。私も「ウェルカム」な空気感にとても好印象だったのですが…。話は何度も聞いていたものの、直接会話するのは初めてです。スピーカーにしたスマホから義母の声。

写真AC

 「もしもし?」
 「あ、俺。子どもができたから、結婚することにした。隣りにミカもいるよ」いきなり、本題に入る夫。え? もう?

 「は、はじめまして。ミカです」と、戸惑いながら挨拶しました。
 「あぁ、ミカちゃん! 話は聞いてるよ!」と、フレンドリーな返事の次に
 「だからコンドームは大切だって、(夫の名前)に言ったでしょ!」と笑う義母。

 言葉を失う私に気づかず、夫も
 「そうだね」と軽く受け流し、どんどんと会話は進んでいきます。
 「籍はいつ入れるの?」
 「体調は?」
 「お金は大丈夫?」親子の会話が続いている間、私は静かにせざるを得ず、モゴモゴと別れの挨拶だけして電話を切りました。

 これが一度だけならまだよかったのですが、間髪入れずに義姉にも電話をかけた夫。同じく早々に本題を切り出し、名乗るのが精いっぱいの私。
 「あぁ、ミカちゃん! はじめましてー! で、コンドームはなかったの?」と笑う義姉。もう絶句です。

 家族に報告を終え、前向きに祝福されてうれしそうな夫に、さすがに文句を言うのは悪いと思いましたが、その後の夕飯はどこか上の空だった気がします。

あまりに大きなファミリーギャップ

写真AC

 義母はベテランの看護師です。仕事柄、性的な話題も恥ずかしいものではなく、「実際にあること」「男の責任」として、夫が学生の頃から話をしてきたようです。

 対して、わが家は超がつくほど真面目な両親のもと、ドラマのキスシーンもチャンネルを変えられるような家庭でした。後日、妊娠を報告したときには、静かに「親子の縁を切りましょう」と切り出された…。と言うと、“拒否レベル”が理解してもらえると思います。

 あまりにも免疫がありすぎる夫と、なさすぎる私。家庭のギャップと言うのか、「育ってきた環境が違うから~」と口ずさんでみても、納得できないむず痒さが残りました。

 結婚後も、違和感は至るところにありました。義実家で娘と2人でお風呂に入っていると
 「このシャンプー使って」と、いきなり扉が全開に! 義母の横には、歯を磨きながら手を振ってくる義姉もいて、いろいろな感情をこらえながら
 「ありがとうございます」と言うしかない状況です。

 また、外食中に義母が
 「急所がチャックに挟まって病院に運ばれた人がいたのよ~!」と大声で話すことも…。夫も乗っかるので大盛り上がりしてしまい、他のテーブルからどう思われているのかとヒヤヒヤしました。

 義母には、本当に悪気はないのです。だからこそ、余計に困る。10歳になった娘も、さすがに「恥ずかしい」と感じる場面があり、私が呆れていることもわかるようで、苦い顔をしています。
 今後娘が「無知」なせいで、選択肢を狭めたり危険な目にあったりしないよう、しかるべきタイミングで性に関する大切な話はしていこうと思っています。

 ただ、誰にでも何でも、ズケズケ言うのは違うんだよ、いろいろな家庭があるんだよという話も合わせてしなくては。その悪い例が、あなたのおばあちゃんだよ、とは口が裂けても言えませんが…。

(ファンファン福岡公式ライター/ふわずみ みか)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次