みなさん、母の日には、義母にもお祝いを贈りましたか? 私は、お祝いしなかったことで、義母から注意されてしまいました。「まずは自分の息子(夫)に言えばいいのに…」とモヤついていたら、思わぬ助け船が現われて、スカッとしたエピソードです。
母の日にお祝いしなかったことで、義母から苦言を呈された
あれは、結婚して間もない頃の出来事です。 「ああ、もうすぐ母の日か…。夫のお母さんにも、お祝いした方がいいのかな?」 夫は年中行事やイベントなどには無頓着。 「お祝いをするのなら、私が率先してしないと」と気にかけてはいたのですが、その時期、不妊治療がうまくいかなくて気持ちが塞ぎがちだったこともあり、結局何もしないまま過ぎてしまいました。 ところが…。後日、久しぶりに義実家を訪問した際、そのことで義母に注意されてしまったのです。 お茶を飲みながら談笑している最中、義母がふいに改まった様子で言いました。 「あのね。わが家では、毎年、誕生日と、父の日と、母の日には、お祝いをすることになってるの。この間の母の日、連絡してこなかったでしょう?」 「あ、はい…。ごめんなさい。その時期、あまり元気がなくて…」 義実家にそんな決まりがあることなど、初めて聞きました。 モヤッとしながらも一応謝ったのですが、義母はまだ言い足りないようで、淡々と苦言を続けます。 「元気があってもなくても、お祝いはするのが礼儀よ」 「はい…」 不満があるのなら、まずは自分の息子である夫に言えばいいのに…。 あいにく、その場に夫はいませんでした。 夫は、相手が親であれ、納得のできない要求には、はっきり意見するタイプです。あえて彼のいない時を見計らって、私に督促したのかもしれません。 モヤつく気持ちは膨らんでゆくばかり。 あとで夫に報告して、来年以降のお祝いをどうするか、相談しなければ… と思っていた、その時です。
モヤつく空気が一変した、義妹のひと言!
「ちょっと、お母さん!」 別室にいたはずの義妹が、入ってきて言ったのです。 「言うんなら、お兄ちゃんに言えばいいじゃん! 私、そんな決まりなんか知らないし。この先私が結婚した人にそういうこと言うの、絶対やめてよね!」 義妹の口調はキツく、本気で怒っているようでした。 「よくぞ言ってくれた!」と心の中でガッツポーズした私。母娘のバトルに発展してしまったらどうしようと、ハラハラしながら成り行きを見守りました。 ふだんはおっとりした義妹にピシャリと言い放たれ、義母は気圧されたようです。 「いや… 夫婦は一心同体だから、一人に言えば、もう一人にも伝わると思って…」 モゴモゴと要領を得ない言い訳をしていましたが、その場にいるのがいたたまれなくなったのか 「買い物に行ってくる」と、出かけてしまいました。 「怖いんだよな。僕も、しょっちゅう叱られちゃってさ」苦笑いしながらフォローする義父。 「さっきは、ありがとう」 義妹にお礼を言うと、「いえいえ。聞いてて、こっちも腹立ったし」と、ニッコリ。 義母は、楽しみに待っていたお祝いがなかったことで、さぞがっかりしたのでしょう。 その後、夫と相談して、毎年母の日や父の日には、夫婦からの共同で、お祝いのメッセージと贈り物をするようにしています。 そしていつか、やさしくて素敵な義妹にパートナーが現われたときには、たくさんお祝いをしてあげたいな、と思っています。 (ファンファン福岡公式ライター/konoha*)