独身時代、子育てとは無縁だった私にとって「ママ友」は雑誌やドラマでしか見ることのない世界の話。ママ友は子どもと公園に遊びに行って作るもの、と思っていましたが現実は全く違いました。
ママ友って公園デビューしてつくるものじゃないの!?
友人の中で、みんなよりも一足早く結婚・出産をした友達がいました。その友達の家に、私ともう一人の友人(共に独身)が遊びに行った時の話です。 ランチを一緒に食べようと集まっていたので持ち寄ったものを並べていると、招いてくれた友達がミニトマトを漬け込んだ手作りドレッシングのサラダと、ほうれん草のキッシュを出してくれました。 「こんなおしゃれなメニュー、赤ちゃんのお世話しながらよく作れたね」と驚く私たち。 すると彼女は、 「豪華っぽく見えるけど、どれも簡単なの。ママ友に教えてもらったんだよね」と言うのです。 「えっ! 出産したばかりじゃん。もうママ友いるの?」 「ママ友ってどこで出会うの? もう公園に連れていってるの?」 ママ友は子どもを遊びに連れていった先でつくるものだと思っていた私たち独身組は、びっくりして質問攻め。 出産後4人部屋に入院していた彼女は、同室のメンバーと仲良くなったんだよと教えてくれました。 家も近いし、子どもの世話や予防接種のことなど共通の話題が尽きないこと。 まだとても小さいので、公園ではなくお互いの家を行き来していること。 中には出産前の母親学級でママ友をつくる人もいること。 ママ友と遠い世界にいた私たちにはどれもこれもとても新鮮な話で、帰り道でも「驚いたね」と言い合うほどでした。
私にはじめてのママ友ができたのも、やはり…
時が経って、私も結婚し子どもを授かりました。そして、私のはじめてのママ友もやはり病院で出会ったママだったのです。 私は里帰り出産だったのに加え、切迫早産の恐れがあったため母親学級も満足に参加できませんでした。出産後の入院は個室だし、病室から出ることもそんなにない。病院でママ友をつくるなんて…と思っていたのですが。 あと2日で退院するというタイミングで、赤ちゃんの沐浴実習が行われました。参加は自由だったのですが、初めての子育てで不安いっぱいの私は迷わず参加。 「2人とも初めての赤ちゃんね」と看護師さんが言ったのをきっかけに、 「同じですね」と、参加していた他のママさんと打ち解けることができました。 聞くと出産日が一緒。どの先生に赤ちゃんを取り上げてもらったか、会陰切開したかしないか、授乳がちゃんとできているのか心配、など話は尽きません。自由時間にお互いの病室を訪ねるほど仲良くなり、連絡先を交換して退院の日を迎えました。 その後もLINEでやりとりをしつつ、1カ月検診でまた再会。里帰り出産だった私が実家を離れてからはお互いにだんだんと連絡の回数が減って自然と疎遠になりましたが、退院後の不安な時期を支え合えたのは良い思い出です。
ママ友をつくる場所はたくさんある
それからも子育てをしていく中で、たくさんのママ友ができました。 独身時代に私が思い描いていた「公園でママ友をつくる」というのも経験しましたが、それは子どもが歩けるようになってからでしたね。 実際は、離乳食教室や地域の子育てイベントに参加して知り合ったり、マンションのお隣に同じくらいの子どもがいて仲良くなったりと、子育てしながらの出会いって、思っていたよりもたくさんあるんだなと感じています。 (ファンファン福岡公式ライター/れみふく)
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