初めは些細な夫婦喧嘩も続けば続くほどつい感情的になり、言うつもりがなかった言葉までポロッと言ってしまう事も。喧嘩中の夫の暴言から私はある決意をしたのです。
慣れない育児や家事にイライラ
真面目な性格の夫はいつも私を気遣ってくれる優しい人でした。しかし、その反面で仕事にはとてもストイックで、厳しくなったりイラついたりすることも。 結婚後、妊娠するまで正社員で働いていた私。夫は妊娠が分かると 「君の体が心配だし、お腹のためにも仕事をやめないか?」と私に提案しました。初めは悩んだものの、夫の意向を汲み、私は退職し専業主婦になりました。 産後3カ月が経った頃、ホルモンバランスの乱れや睡眠不足などが重なり、私は疲労困憊。慣れない育児と進まない家事にイライラし、日々ストレスが溜まり今までで最大の夫婦喧嘩が起こってしまいました。
喧嘩から見えた夫の本音とは…
ある日仕事から帰ってきた夫がワイシャツや靴下を脱ぎっぱなしにしたのを見て、堪忍袋の緒が切れてしまい私はつい 「もっと手伝ってよ! なんで私ばっかり子どもの世話も、家事も、全部しないといけないの!? あなただって父親なんだから!」と怒鳴ってしまいました。 すると、夫が険しい顔で 「俺だって頑張ってるよ! 知らないだろうけど、仕事が本当に大変なんだよ」 「だれのおかげで生活できてるんだ! できるものなら俺の代わりに働いてみろよ!」と言ったのです。 その言葉に強い怒りがわき、私も売り言葉に買い言葉の状態で 「じゃあ、代わりに子供産めるの? できないじゃない、ズルいよそういう事言うの!」と、さらにヒートアップしてしまいました。 喧嘩から一夜明け夫から 「カーッとなって言い過ぎた、ごめん」と謝られました。初めは腹立たしい気持ちでしたが、「本当は私のことが負担だったのかな…」と悲しくなってきました。そして「夫はどんな気持ちで仕事をしていたのだろう」と考えるようになりました。 夫も初めて父親になり一家の大黒柱としてプレッシャーを感じていたのかもしれません。大変なのも不安なのもお互い様だと感じました。
喧嘩から学べる事もある!
私も社会に出るべきではないか? という思いが浮かびました。働けば経済的にも余裕が出るから、夫の仕事へのプレッシャーも減らせる。それに働きに出る事で、養われているという負い目もなくして自分の自信にもつながると思ったのでした。 「再び働くにはどんな仕事が向いているのか」「子育てをしながらも働ける仕事ってなんだろう」そう考えた時に、元々文章を書く事が好きだった私はこの”ライター”という仕事に気付いたのでした。 夫の暴言ともいえる本音は怒りや悲しみを感じましたが、自分が母として育児や家庭と両立しながら働ける「ライター業」との出会いのきっかけにもなったのでした。 夫に働くことを相談すると 「息抜きにでもなればしたら?」と、ほんの小遣い稼ぎ程度のことと思ってはいたようでした。 しかしありがたいことに想像以上に仕事をもらえて、徐々に夫にも「仕事」として認識してもらえるようになりました。 私が働くようになり家計の話、将来のビジョンなど、夫婦の会話の幅が広がるようになると育児や家事の分担の事など意見を出しあう機会が増え、お互いの気持ちを今までより理解しあえるようになりました。 喧嘩をしてお互いを責めるのは簡単です。しかし喧嘩の原因は双方にあり、できる事なら喧嘩をきっかけにお互いを振り返り歩み寄りたい、そう思った出来事でした。 (ファンファン福岡公式ライター/アサ)
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