誰でも気になる「こころとからだ」をテーマに掘り下げるコーナー「ここから研究所〜INSTITUTE FOR MIND AND BODY〜」。
「ロコモ」を知っていますか? 骨や関節の病気、筋力やバランス能力の低下によって転倒、骨折しやすくなることで、自立した生活ができなくなり、介護が必要になる危険性が高い状態を指しています。「ロコモティブシンドローム」の略が「ロコモ」です。
ロコモ予防の日(6月5日)! 片脚で高さ40㎝の椅子から立ち上がれますか?
K 先日、会社の先輩が試していたのですが、胸の前で腕を交差させて椅子に座った姿勢から片脚で立ち上がる“ロコモ度テスト”って知っていますか?
F ロコモという言葉は聞いたことはあるけど中身はよく知らないのよね。
K 「立つ」「歩く」といった機能(移動機能)が低下している状態のことをロコモといい、下肢筋力を調べるテストと歩幅を調べるテストをすれば、自分のロコモ度を確認することができるそうです。先輩が行っていた前者は、片脚で40cmの椅子から立ち上がれるかどうかチェックできるテストでした。
F 片脚で? 私、無理かも…。
K その場合はロコモ度「1」の判定で、移動機能の低下が始まっている状態だと思います。便利な移動手段の多い現代社会では、ロコモになっていたり、すでに進行していたりすることが分かっているそうです。でも、しっかり対処すれば回復可能らしいですよ。
F 近距離でも地下鉄やバスに乗ってしまう過去の自分に「歩かないとロコモになるよ」と忠告してあげたい。でも、回復できるのなら良かった! 具体的にはどうしたらいいのかな?
K ロコトレ(ロコモーショントレーニング)という方法がありますよ。ロコトレはたった2つの運動、「片脚立ち」と「スクワット」です。
F これなら続けられそう!
K 程度は人それぞれなので自分に合った運動を習慣にできるといいですね。