【食レポ】大名ガーデンシティ「The CRAFT Bar and Grill」

2023年6月9日

　福岡・天神に完成した複合施設「福岡大名ガーデンシティ」に6月8日、レストラン「The CRAFT Bar and Grill（ザ・クラフト・バー・アンド・グリル）」が開店しました。「ニューアメリカン」の料理を、ファンファン福岡編集部員2人が試食しました！

「The CRAFT Bar and Grill」とは

　「The CRAFT Bar and Gril（以下＜ザ・クラフト＞）」は、首都圏で飲食店30店以上を展開する「HUGE（ヒュージ）」の運営です。HUGEの店はチェーンではなく一つずつ異なり、「スパニッシュイタリアン」「モダンメキシカン」「モダンアジアン」など、新たなジャンルに挑んでいます。

　「ザ・クラフト」はHUGEの「ニューアメリカン」の店としては3店目です。ハンバーガーやフライドチキンといったアメリカ料理をアップデートし、九州の食材をいかして提供します。

　店内は96席、テラスには20席あり、旧・大名小学校の校庭に面しています。緑が眺められるテラス席が魅力的です。入口からワインセラーを通り抜けると扉が開き、店内がひらける演出です。席はカウンターやベンチシートもあり、シーンに合わせて選べそうです。

ドリンク：自社蒸留所のクラフトジンにクラフトビール

自社製クラフトビールとクラフトジン＝「The CRAFT Bar and Grill」で

　クラフトビールは横浜の系列店に併設する醸造所でつくられています。編集部員Iが選んだのは「＃9 HAZY（ナンバーナイン・ヘイジー）」です。「あえて少し軽め」とのことで、コリアンダーやワイン酵母も使われ、とてもフルーティーです。

　クラフトジンも自社製です。編集部員Iは、みかんやレモンなどが使われたフレッシュな「NUMBER EIGHT GIN（ナンバー・エイト・ジン）」を選びました。「やさしい味わい」とのことです。

前菜：愛媛県産ヒオウギ貝のセビチェ＆長崎産真イカの韓国風

ヒオウギ貝のセビチェ（左）と真イカの前菜＝「The CRAFT Bar and Grill」で

　ヒオウギ貝はバルサミコ酢の甘さに、ハラペーニョがアクセントです。ハラペーニョがピリリッと舌を刺激します。「お酒がすすみますね」とは編集部員Iの言です。　ねっとりとしたイカは、コチュジャンと白みそのタレが新鮮です。さらに卵黄をからめると濃厚な味わいです。

焼きトマトとマスカルポーネのブルスケッタ＆ガーリック・シュリンプ

ブルスケッタ（左）とガーリック・シュリンプ（右）＝「The CRAFT Bar and Grill」で

　ブルスケッタも秀逸でした！たっぷり厚切りのカンパーニュに、焦げ目のついたトマトのうまみが濃いソースと、マスカルポーネがとろけます。ガーリック・シュリンプはニンニクがきつくなく、和のだしの香りが！トッピングされたパクチー（コリアンダー）が、味のまとめ役でした。

炭火オーブンの実力！A5宮崎牛ももステーキ

A5ランクの宮崎牛ももステーキ＝「The CRAFT Bar and Grill」で

　ザ・クラフトの自慢のひとつが、スペイン製炭火オーブン「ジョスパー」です。電気でもガスでもなく炭火が熱源で、食品の水分を失わずに火入れと燻製が同時にできるのだとか。肉と野菜で、炭火オーブンの実力を楽しめます。

　A5宮崎牛のステーキは、きれいに入った「サシ」に胸が高鳴ります。ロゼ色にナイフを立てると、やさしい手ごたえです。口に運びます。うーん、とろとろ、ジューシーなことといったら！夢心地です。パサつきなく、やわらかA5ランク脂身も感じられます。編集部員Iは「口の中がうま味で大爆発です！ソースがなくてもおいしいですね」。あとは2人とも無言になりました。

ニンジンもビーツも別次元！オーブンのパワーで「まるでデザート」

ビーツ（左）とニンジンのグリル＝「The CRAFT Bar and Grill」で

　ジョスパーオーブンの真骨頂は、ビーツとニンジンに発揮されました。ニンジンは皮ごとほっくり！「自然な甘みを引き出していて、ニンジンのポテンシャルを広げますね。野菜というよりデザートのようです」と編集部員Iも大興奮です。「あのオーブンすごい」と、2人で盛り上がりました。

豪快！フライドチキン

　スタッフのMaiさんが「驚かれますよ」と笑顔で予告してくれたように、フライドチキンはチェーン店の2～3倍はあろうかというサイズで登場しました。迫力満点です。ガリッザクッとした衣も、とてもクリスピーです。シューストリングのフレンチフライがまた、やめられない止まらない！2人でけん制しあいつつ奪い合いです。

これでもかとニクニクしい！ハンバーガー

　ハンバーガーといえばザ・アメリカ料理、さすがのおいしさです。パティが宮崎牛とは違った「肉肉しさ」で、粗目のブラックペッパーがよくあいます。たっぷりのマスタードとチェダーチーズ、厚切りトマト、とろとろの玉ねぎが挟まれています。しっとりとして、ポピーシードたっぷりのバンズがヘルシーで、現代風にアップデートされた感があります。さらにフレンチフライに指が伸びる伸びる…。