被災した友人から学んだ、災害に備えておくことの大切さ

 わが家の防災意識が高まったのは、2011年。東日本大震災をニュースで見たからです。そして、東日本大震災を経験した友人のエピソードを聞いて、災害に備えるようになりました。

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東日本大震災の当時、友人は1歳の子どもと2人っきり

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 東日本大震災が発生した時、友人は茨木県に住んでいました。揺れた時、友人は1歳の子どもと家で2人っきりだったそうです。  友人は揺れが止まるまで、テーブルの下にもぐり、子どもを体に密着させ「大丈夫だから」と、抱きしめるほかなく頭の中は真っ白。  大きい揺れが収まり、津波の被害がないと分かったのも束の間、今度は原子力発電所での事故が。爆発から数分後に、仕事中の夫から電話がありました。普段は口数の少ない友達の夫ですが、この時ばかりは大声を張り上げて「そこに居たら危険だから、今すぐ地元の四国に帰れ!」と言われたといいます。  その言葉に、友人は「このまま家に居てはダメだ」と意識を切り替えることができ、動揺しながらも荷物をまとめました。しかし何をどれくらい持って避難すべきなのかも分からず、荷造りするのにかなり時間がかかり、すぐには避難することができなかったそうです。  話を聞いただけで、身震いがしました。身近な人から聞く生の体験は、より災害をリアルに感じ、私の防災意識は高まったのです。

友人にすすめられた防災グッズで災害に備える!

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 まず防災でやるべきことは何かというと、友人は「備えること」だと断言。私は即、実行しました。  友人が特に必要だと力説したのが、水の備蓄でした。友人は、いつ水道が復旧するか、いつ給水車が来るか分からない状況で、命の危険を感じたと言うのです。  「人間が1日に必要な水は1日およそ3L」とテレビ番組で聞いたことがありました。そこでわが家は4人家族なので、3L×4人×3日の36Lの水を備蓄するようにしました。  また友人が、災害発生時に役立ったと教えてくれたのが「手回し充電ラジオ」でした。電池が不要で、ハンドルを回転させると充電される仕組みです。友人は停電によって情報伝達網でもあるテレビやスマホが見られない危機的状況を、この1台で脱したんだそうです。  私が手回し充電ラジオを買いに店に行くと、さまざまな機能付きの商品が陳列されていました。いろいろ手に取って見てみると、懐中電灯とスマホ充電の予備充電の機能が付いた物がありましたので、「これは便利!」と思い、その商品を購入しました。  そのほかにも、4人分の非常食の備蓄や防災用ママバッグ(子どもの着替えや紙オムツなどの必要なものを入れたもの)の準備もしています。  私は現在、四国に住んでいますが、今後南海トラフ地震の懸念があります。これからも友人の話を思い出しながら、防災意識を高め続けていきたいと思います。 (ファンファン福岡公式ライター/伊藤優香)

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