皆さんは、PTAの活動をされたことはありますか? 私は中学校のPTAの委員をしていましたが、2019年度からPTA本部役員を担当しています。本部役員を務める中で、PTA活動について気付いたことをお話しします。
PTA本部役員の「対外活動」をして地域の人の温かさを実感
今まで中学校のPTAの委員として活動はしていましたが、その役割は学校行事のお手伝いくらい。本部役員になると、その活動内容は全く違っていました。 まず驚いたのが「対外活動の多さ」でした。具体的には、市のPTA連合会の部会や地域協議会、保健委員会、防犯協議会、指導協議会、進路対策委員会など、学校や子どもたちと関わるあらゆる機関との会合に出席しなければいけなかったのです。 それらの会合では、登下校時の危険個所や不登校児童生徒、わが子が通っている中学校だけでなく、周辺の中学校や幼稚園の抱えている問題・対策などについても話し合われていました。 こんなに多くの大人が集まり、子どものために話し合って、行動していたのかと思うと、今まで知らなかった自分が恥ずかしくなります。 仕事を引退して地域の仕事に携わっている方々は、口をそろえて「現役のお父さん、お母さんは忙しいからね。時間のある私たちに任せてくれればいいのよ」と言ってくれて、自分の子どもを見るだけで精一杯だった私は、何だかほっとしたのでした。
PTAのちょっとした手伝いで、学校の手助けができる!
本部役員として、先生から学校の事情を詳細に聞きました。そこで分かったのが、学校には予算と時間が足りないということ。PTAはそのサポートをしていたのです。 登下校の見守りで学校の予算が足りず警備員を雇えない時は、PTA役員が保護者や地域の大人に見守りをお願いします。 また運動会で熱中症予防のためにテントをレンタルしているのですが、レンタル料だけでも高額なため、テントの設置はお父さんたちに協力を頼みます。 他にも、毎年学校からの要望として出していたトイレの改修は、予算を理由に先送りされていました。しかし今年度、PTAから地域の方と一緒に教育委員会に要望書を出すことで、一部改修が認められたのです。 今は共働き家庭が多いので、PTA活動が難しい人も多いとは思います。そんな人はぜひ、子どもが通っている学校のPTAの活動や実績をホームページなどで見てみるのはいかがでしょうか。 周りの大人の温かい目に気付き、多くの人の手によって子どもが育っているということを、あらためて感じるきっかけになるかもしれません。 (ファンファン福岡公式ライター/おきょうさん)