保育園や幼稚園とは異なり、小学校に上がると一人で登下校するようになります。最初の頃は「一人で大丈夫かな?」と心配な気持ちで、子どもを送り出す人も多いのではないでしょうか。私もそうでしたが、付き添い登校しているうちに、地域に見守られて安心感を得られた体験を紹介します。
新1年生の登下校には危険がいっぱい?!
春の入学シーズンは、ピカピカのランドセルを背負って登校する新1年生の姿をよく見かけますよね。その姿はとてもほほ笑ましく、かわいらしいのですが、わが子となると話は別。 これまではいつも親と手をつないで外出していたのに、小学校に入学した途端に一人で登下校するのですから、親としては「大丈夫だろうか」と不安ばかりが先に立ってしまいます。 不安の原因は、通学路に潜む危険です。自宅から学校までの道路は朝から車の通りが多い上、信号のない交差点もいくつかあります。 どちらかといえばのんびり屋の息子のこと、とっさに車を避けたり、状況に応じて立ち止まったりするのは、難しいのではないかと思ったのです。 入学前にも何度かリハーサルで息子と通学路を歩いてみたのですが、いきなり一人で登下校させるのはやっぱり不安。入学後も、しばらくは登校時のみ私が付き添うことにしました。 少し過保護かな…と思いましたが、同じ考えの親御さんは他にもいたようで、新1年生に付き添って登校する保護者の姿がちらほら見受けられました。
意外とたくさんあった、子どもを見守る地域の目
通学や学校生活に慣れるまではと1カ月ほど続けました。その間に気付いたのが、子どもを見守る”地域の目”の存在です。 毎日同じ通学路を通っていくうち、旗振りボランティアの方や近所の上級生とも顔見知りになり、「今日は早いね!」など声をかけてもらうようになりました。 登下校の時間に合わせた青色防犯パトロールや、子ども会による見回りも行われており、地域の子どもを守ろうとする姿勢が、とても心強く感じられました。 私たち親子の間でも、通学路の中で特に危険な交差点でどのように行動すべきかを話し合い、さらにシミュレーションすることで、危険に対する意識を高めていきました。 そして、これならもう大丈夫かな、と思えてきた頃、息子本人の希望で付き添いを終了しました。 他の1年生の親御さんも同時期くらいに付き添い登校をやめたそうで、その後は子ども同士で誘い合って登校するようになりました。 子どもが生まれる前は、自分が生活している地域の役割をあまり意識していなかった私。でも、子育てが始まってからは、地域全体で子どもを守る取り組みを知り、とてもありがたく感じます。 息子にしてもらったように、いずれ私も地域の子どもを見守る目となり、恩返しができたらいいなと思っています。 (ファンファン福岡公式ライター/minimix)
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