春は新生活が始まる季節。生活環境が変わる人も多いのではないでしょうか? 新しい生活リズムをつかむまでは、体も心もストレスを感じがちですね。実は私も約1年前、副業を始めて生活が少し変わりました。そのストレスで爆発しそうになった時、当時11歳の娘に助けられたのです。
副業を始め、趣味の時間がなくなり心が疲れて
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私は、父から受け継いだ美容室を経営しています。忙しい日もありますが、日によってはお客さんのいない時間もあり、その「隙間時間」を有効利用しようと1年ほど前、副業を始めました。 それは、小さい頃からやりたかったWebライターの仕事。新しいことを学んで実践するのはとても楽しくて、ワクワクしました。 日に日に仕事は増え、副業は軌道に乗りました。数カ月後には、隙間時間だけではこなしきれないほどの作業量になり、帰宅後も休日もパソコンに向かう日が続いたのです。 私の生活は、いつの間にか本業と副業だけで埋まり、だんだんストレスを感じ始めました。仕事そのものは楽しいのですが、読書や編み物など趣味の時間が取れないことに、心が次第に疲れていました。
八つ当たりした私に、娘のありがたい天使対応
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そしてある日、ついに私はそのストレスを娘にぶつけてしまいました。いつものようにバタバタと食事の支度をしている時に、リビングでのんびり読書をしている娘が目に入り、つい… 「いいね、○○はゆっくり本を読む時間があって!」と皮肉たっぷりに言ってしまったのです。 「しまった!」すぐに後悔して、私は慌てて娘に謝りました。でも娘はちっとも怒らずに、 「いいんだよ、ママは大変なんだから」と言うと、椅子を引っ張って私の近くに座りました。 そして、私が読みたいと思いつつもテーブルの上に置いたままにしていた児童小説を手に取ると、こう言ったのです。 「ママは本を読む時間がなくてかわいそうだから、私が読んであげるね」。 本好きの娘は朗読も上手で、臨場感たっぷりに読み上げてくれます。かわいい声で語られる楽しい話を聞いているうち、ギスギスしていた心はすっかり癒やされました。そして私は自分が情けなくなりました。好きで始めた副業に疲れ、娘に八つ当たりするなんて、本当にダメな母親です。 それに比べて娘の神対応ならぬ天使対応ときたら! 情けないやらありがたいやらで泣きそうになりながら、私は娘に感謝を伝えました。 娘は、私がおばあちゃんになって寝たきりになっても、枕元で朗読してくれるそうです。老後がちょっぴり楽しみになりました。 (ファンファン福岡公式ライター/あいちー)
子どもを感情的に怒ってしまった…トイレに書かれた「ごめんなさい」に激しく後悔