わが家は夫の両親と敷地内同居です。でも、1歳と年少の2人の息子を義両親に預けることはほとんどありません。義両親は息子たちにお菓子やジュースなどをたくさんあげてしまうので、心配だったからです。どうしても預ける時は、時間は最小限にして、おやつなども持参していました。しかし、息子2人を1時間ほど預けたある日、予想だにしない出来事が起こってしまったのです。
息子2人を義母に預けることに
長男の保育園の作品展が近づいてきた頃でした。息子2人も一緒に連れていく予定でしたが、インフルエンザが流行したため、保護者のみの観覧となってしまいました。
そこで、息子2人は義母に預け、夫と2人で作品展へ行くことに。自宅から息子の飲み物とおやつ、おもちゃを義母の所へ持参します。
「ゆっくりしておいで」と義母は送り出してくれましたが、私は「早く帰らなくちゃ」と焦っていました。
夫と2人で急いで作品展を見て回り、保育園への往復も含めて約1時間。帰宅してすぐに息子たちを迎えにいきました。
出てきた息子を見て驚愕!
玄関で息子2人の名前を呼ぶと
「いま行くよー!」と元気な息子の声。リビングの扉を開けて2人が出てきました。
しかしそこにいた2人は、1時間前の2人とはまるで別人!
前髪がわずか1、2センチほどの長さに切られていて、横と後ろの髪も一直線! 一直線といっても、きれいなマッシュルームカットとは違い、ガタガタと曲がっています…。
私は言葉を失いました。1時間前の2人は、前髪は目と眉毛の間、横の髪も耳にかかるくらいの長さ。何が起こったのか分からず、私の頭の中では、1時間前と目の前の息子の姿がぐるぐる回っていました。
悪びれもしない義母に涙
息子たちに続いて義母が出てきました。
「2人とも髪の毛が長くて目にかかっていたから、切っておいたよ!」と、笑顔の義母 。息子たちは、自分の髪型がおかしくなったことはよく分かっていないようで、呆然とする私を見て、不思議そうにしています。
「どうして勝手に切ったんですか?」と強い口調で聞く私に、義母は驚いた様子。
「長男くんが切っていいって言ってたよ」と、少しも悪いとは思っていないようでした。さらに、髪の毛は布用の裁ちばさみで切っていたことも判明!
次男はもうすぐ2歳の誕生日。まだ髪を切ったことがなく、2歳の記念にファーストカットをし、筆を作る準備もしていた最中でした…。
2人の姿を見た時「かわいくない」と思ってしまったこと、次男のファーストカットを勝手にされたこと、悪びれていないこと… いろいろなことが悔しくなってしまい、私は思わずその場で泣いてしまいました。
私の涙に義母は驚いていましたが、私は何も言わずに息子2人を連れて義母の家を出ました。
夫からの厳重注意で反省
その後、泣きながら自宅に戻った私と、髪の短い息子たちを見て、夫もびっくり! 事情を話すと、夫はすぐに義母の元へ。義母に厳しく注意をして、義母と一緒に戻って来ました。
義母は
「勝手に切ってごめんね」と謝罪。しかし
「長男くんがいいって言ったから、大丈夫かと思った!」と続け、悪いとは思っていないようでした。
「もういいです、気にしないでください…」と、今後の付き合いを考えてそう言った私。心は全く晴れていませんでしたが、過ぎたことだし仕方ないとも思っていました。
その後、私はすぐに美容院を予約し、その日のうちに息子たちを連れていきました。美容師さんに愚痴を言って少しすっきり。
美容師さんは気を遣って、
「最初のカットはお母さんがどうぞ」と、次男の髪の毛を少し切らせてくれました。
2人ともだいぶ髪が短くなってしまいましたが、美容師さんが整えてくれ、私の気持ちも何とか収まりました。
今回のことは、義母は悪気がなかったと思います。
でも、これから義母に息子たちを預ける時には、注意してほしいことをはっきり言わないと伝わらないと改めて感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / ちこた)